先日、社会的投資収益率のガイドブックをご紹介しました。これは、社会的インパクトの測定を基礎にして投資の成果を具体的な金銭価値に換算し、投資効果を算定する手法です。しかし、小規模のNPOにとっては、なかなかこれだけの作業をするのも大変です。
社会的インパクトのように、利害関係者にまで広げた変化を分析するのは大変ですが、日頃の活動について、ただ産出(アウトプット)だけをモニターするのではなく、成果(アウトカム)をモニターするだけでも、事業改善や対外アピールに大きな威力を発揮します。
英国のチャリティ評価サービスは、英国のNPOがこのような成果の評価に取り組むのを助けるため、様々なツールや情報をオンライン上で提供しています。例えば、彼らが2010年に出した「変化を評価する:成果モニタリング・ツールの開発と使用法」は、「成果とは何か」「どのように成果をモニタリングするか」「成果モニタリングのためのデータ収集をどのように行うのか」について、とても分かりやすく解説していて参考になります。
こうしたサポートと手法の標準化により、NPOに成果評価手法が定着することが、NPOのキャパシティ・ビルディングやセクター全体の活性化につながっていくのですね。皆さんも、このガイドブックを片手に、日記をつけるような感覚で成果モニターに取り組んでみませんか。
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