グローバル・フィランソロピーの時代における助成財団の新たな役割

1990年代以降、欧米先進国を中心にフィランソロピーセクターは大きく発展しました。助成財団セクターは量的に拡大し、またグラント・メイキング手法も多様な発展を遂げています。さらに、ドナー・アドバイズド・ファンドやオンライン寄附プラットフォームなど、新たなアクターも登場しています。さらに、中国助成財団センター、アジア・ベンチャー・フィランソロピーネットワーク、アラブ財団フォーラム、アフリカ・グラント・メーカーズ・ネットワークなど、地理的にも拡大しています。

他方、この間、日本の助成財団セクターは停滞してきました。助成財団数は頭打ちで、助成実績も減少しています。グローバル・フィランソロピー・ネットワーク形成の動きの中でも存在感を示せていません。こうした状況を打開するためには、90年代以降のフィランソロピーの発展を包括的に把握し、これに基づいて、新たな戦略を打ち立てる必要があります。

このような観点から、昨年、笹川平和財団の依頼により「国際グラント・メイキングの課題と展望」という調査報告書を取りまとめました。報告書のPDFと概要を「フィランソロピーのフロンティア」というブログに掲載しましたのでご覧いただければ幸いです。今回は、すべて日本語です。ご意見をお待ちしています。

http://japan-philanthropy-forum.net/public_html/frontier/wp/?p=137

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