CoCAP:コミュニティにおけるインパクト投資を考えるシンポジウム

社会的インパクト投資に関する国際シンポジウムSOCAP2013が間近に迫りました。そのプレ・イベントとして、9月2日にオークランドでCoCAP(Community Capital)symposiumが開催されるようです。主催団体は、Cutting Edge Capital、Local Investing Resource Center、HUB Oakland、Sustainable Business Alliance (BALLE)、Springboard Innovation。1日の会議で、コミュニティ・キャピタルをいかに調達するか、ベスト・プラクティスの共有、発展のための方策などが議論される予定とのこと。また、ブレイクアウト・セッションでは、以下のテーマが議論される予定です。

・クラウド・ファンディングを超えて:起業家向けコミュニティ・キャピタル調達ガイド
・主流市場:地元への投資機会を見つけるための投資家向け戦略手帖
・コミュニティのための資本:地元経済を成長させるための指導者向けロードマップ

社会的インパクト投資というと、どうしてもアキュメン・ファンドやエンデバーのようなグローバルな課題解決のための投資を想定しがちです。しかし、社会的インパクト投資の出発点は、1970年代に、米国で制定されたコミュニティ再投資法を基礎にしたコミュニティ向けの投資にあります。当初、コミュニティ投資は、コミュニティ内の黒人マイノリティなど金融サービスへのアクセスが制限されているグループに対する投資を確保することを主眼としていました。それが、広く低所得者層向けの金融やコミュニティ・ビジネスやコミュニティ開発向けの投資へと拡大して現在に至っています。

さらに、近年は、グローバル化の競争にさらされてコミュニティが衰退していく中、いかにコミュニティ域内で資金を循環させて、コミュニティの経済を活性化させ、持続可能なものにしていくかがコミュニティ投資の大きなテーマになりつつあります。その意味では、今回のCoCAPは時宜を得たものだと言えるでしょう。また、ここでの議論は、地方の空洞化が深刻化している日本の状況にも様々な示唆を与えてくれると思います。これは要フォローですね。

https://cocap.eventbrite.com

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