ファンドレイジングの危険性

英国のガーディアン紙が、ファンドレイジングの危険性について警鐘を鳴らす記事を掲載しました。記事によると、ポピーの造花を作って成功した老女が、チャリティ団体からの執拗なファンドレイジング勧誘攻撃のために精神的に追い詰められて自殺したとのこと。これを知った多くの英国民が、ファンドレイジングの自主規制団体であるファンドレイジング基準委員会(FRSB)にクレームを出し、FRSBは対策に乗り出したということのようです。

ファンドレイジング、日本でも専門化が始まりました。非営利団体や社会的企業が資金を調達する手法を発展させること自体は歓迎すべきことではありますが、専門化やそれに伴う職業化が必然的にもたらす弊害にも留意する必要があります。今回のような、本人の意図に反した勧誘の問題も重要ですし、そもそも論として、コストに見合うだけの資金が調達されたのか(目標値が達成されないのに経費だけが支払われるケースや、目標値は達成されたけれどその収入の多くはファンドレイジング経費に消えてしまって実際の収入拡大につながらなかった等々)、持続性があるのか(往々にして、ファンドレイザーは個人的なコネクションを使ってファンドレイジングを行うため、契約が切れるとまた元の状況に戻ってしまう)などの問題もあります。

欧米では、このような点がメディアでも問題として指摘されていますし、FRSBのような自主規制や倫理コードの制定の動きもあります。今回の事件で英国のFRSBがどのような対応方針を打ち出すのかが注目されます。

http://www.theguardian.com/uk-news/2015/jun/09/charity-complaints-surge-after-poppy-sellers-death-olive-cooke

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。