NPOと企業のパートナーシップ事例:持続可能なパーム油に関する円卓会議が新基準に向けて合意

NPOがインパクトのある事業を行う上で、企業とのパートナーシップが重要であることは言うまでもありません。

例えば、食料やディーゼル燃料、各種化学製品の原材料にもなるパーム油はインドネシアなどの開発途上国における重要な収入源ですが、同時にパーム林開発に伴う熱帯林の破壊 は、地球温暖化や環境汚染などの深刻な被害をもたらしています。NPOがこの問題に立ち向かうために、政府へのアドボカシーや企業への抗議行動を行っているだけでは、インパクトのある事業を行うことは出来ません。むしろ、パーム油に関わっている企業を積極的に巻き込み、パートナーとして持続可能な形での開発を積極的に進めていく方がインパクトを生み出すことが出来ます。

このような観点から、グリーンピース、熱帯林行動ネットワーク、WWFなどは、共同でパーム油関連企業と「持続可能なパーム油に関する円卓会議」を設立し、持続可能な開発に向けて協議を、開発基準を設定してきました。6月にジャカルタで開催された円卓会議では、既存の開発基準をさらに見直し、より革新的な取り組みを進めていくことが合意されたとのことです。詳細は明らかになっていませんが、「環境への責任」「コミュニティとの連携」「企業活動と製品製造過程における透明性・説明責任の確保と不正防止」の3つを柱とする開発基準がさらに強化されることが期待されます。 こうした基準は、長期的に見て、企業に取ってもまたメリットがあることを忘れてはなりません。

http://www.greenpeace.org/international/Global/international/photos/forests/2013/Indonesia%20Forests/POIG%20Statement%2028%20June%202013.pdf

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