今更、私が紹介するのはちょっと気が引けるのですが、今年は国連が、「国際協同組合年2012」キャンペーンを行っています。日本ももちろん参加していて、公式ページも立ち上がっています。 続きを読む
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アート・サポートにおける社会企業家的アプローチの事例をもう一つ紹介します。ニューヨークのArtHomeは、アーチストの資産形成を支援するためのセミナーや、相互扶助ネットワーク形成、家を購入する際のマイクロ・レンディングなどを行っています。アーチストは霞を食って生きている訳ではありません。一過的なフェローシップやプロジェクト・ベースだけの支援ではなく、こういう、アーチスト個人のキャパシティ・ビルディング支援も、今後、開発される必要があるでしょう。
Share Meイノベーションや社会企業のアプローチは、どこまで適用可能なのでしょうか。例えば、アートにそれを適用することはできるでしょうか。これを考える上で、興味深いのは、ニューヨークのHarvestworksが始めたCreativity+Technologyプログラム。デジタル・アーチストが、創作の過程で生み出した新たなテクノロジーを商品化することで、アート・サポートと社会企業支援を同時に達成しようと言うユニークなプロジェクトです。こういう試み、本当に日本にも必要ですよね。
http://www.harvestworks.org/creativity-technology-enterprise/
Share Meインパクトを実現するにはイノベーションが不可欠です。しかし、すべてのNPOがインパクトを実現するだけのリソースを持っている訳ではありません。では、クラウド・ソーシングすれば良いじゃない、という発想から生まれたのが、InnoCentive。わずか500ドルから、イノベーションのアイディアを募集できます。まさに、ネットワークとイノベーションを通じたインパクト・ソリューションを体現するシステムですね。
Share Me国際的な指標の話題をもう一つ。英国のチャリティ・エイド財団が毎年発表している「ワールド・ギビング・インデックス」は、おそらく唯一の国際的な寄付動向レポートです。指標は、寄付金、ボランティア時間、および他者を支援しようと言う姿勢。日本は残念ながら、153ヶ国中78位です(2011年度調査)。調査データの精度に疑問なしとは言えませんが、グローバルな市民社会における日本の位置を考える上で、様々な示唆を与えてくれる数字だと思います。
https://www.cafonline.org/publications/2011-publications/world-giving-index-2011.aspx
Share Me開発協力の分野におけるフィランソロピーの役割に近年、注目が集まっています。ハドソン・インスティチュートが毎年公表している「グローバル・フィランソロピーと国際資金移動」報告は、政府が支出するODA資金にフィランソロピー資金を加えた開発支援の動向をモニターしています。日本は、CSOネットワークの協力もあり、近年、大幅に数値が向上しました。ここでもまた、市民社会がソフトパワーの大きな構成要素であることが読み取れます。
http://www.hudson.org/files/publications/2012IndexofGlobalPhilanthropyandRemittancesWeb.pdf
Share Me限られたリソースを使って最大限のインパクトを実現するにはNPO間や企業とのコラボレーションが不可欠です。ファウンデーション・センターは、コラボレーションを促進するためのデータベースを立ち上げ、コラボレーション情報の共有を呼びかけています。うまく機能するようになると、日本での導入を検討しても良いかもしれません。
http://collaboration.foundationcenter.org/search/searchGenerator.php
Share Me社会的インパクト投資に関する指標において、IRISなども取り込みながら、社会的企業の業績を総合的に評価しようと言う試みが、GIIRS (Global Impact Investings Rating System)です。詳しくは、同名のサイトをご覧ください。
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