Collective Impactを達成するためには、ネットワークを支える事務局が必要です。では、その事務局は、誰が担うのか?ネットワークの重要性はみんな認識していても、いざ、事務局を担うとなると、その経費を誰が負担するのか、という問題に必ず行き当たります。残念ながら、近年、多くの財団は、プロジェクトにお金を出しても、中間団体やネットワークにはなかなか支援をしたがりません。皮肉なことに、財団がインパクトを追求すればするほど、具体的なプロジェクトに固執し、結果的に、ネットワークを通じた社会的インパクトの達成が困難になる、という事態が生じています。 続きを読む
Share Meby「フィランソロピー」カテゴリーアーカイブ
ニューヨーク市立大学のフィランソロピー・トレーニング・プログラム
WDN (Women Donors Network)
アジア女性ギビング・サークル
ギビング・サークル:市民によるグラント・メイキング
Global Fund for Women:女性支援のための世界基金
Women’s Funding Network
女性の話題が出たので、関連するトピックを幾つか。
米国では、同じ関心を持っているフィランソロピストが集まってネットワークを形成するということが日常的に行われています。もちろん、女性フィランソロピストのネットワークもあります。大学やコミュニティレベルでも、女性フィランソロピストのネットワークが作られていますし、グローバルなレベルでもネットワークがあります。
フィランソロピー研究の中にジェンダーに基づく寄付行動の分析がありますが、そこでも、女性の方がよりフィランソロピーの志向性が高いという結果が出ています。やはり、未来のフィランソロピーを担うのは女性でしょうか。実際、開発や貧困問題でも、女性のエンパワーメントが鍵となるのは先進国も開発途上国も共通ですから、女性が女性を助けるというシステムを作ることは、結局、社会全体の改善につながっていくのです。
一例として、Women’s Funding Networkをご紹介しておきます。
http://www.womensfundingnetwork.org
Share Mebyアジア・ベンチャー・フィランソロピー・ネットワーク
アジア・フィランソロピー・サミット2012
アジアのネットワークの話題をもう一つ。こちらは、いろいろなところで既に紹介していますが、シンガポールで開催された、Philanthropy in Asia Summit 2012。参加者リストを見る限り、英米豪の有力なネットワークと確実につながっていますし、アジアからの参加者も目配りが利いていて、これは今後、アジアのネットワークの核になるな、と思われます。残念なのは、参加者リストに日本人の名前が見当たらないこと。もしも、どなたか、参加された方がおられたら、ぜひ情報を共有してください!
Share MebyArtHome:アーチストの資産形成支援
アート・サポートにおける社会企業家的アプローチの事例をもう一つ紹介します。ニューヨークのArtHomeは、アーチストの資産形成を支援するためのセミナーや、相互扶助ネットワーク形成、家を購入する際のマイクロ・レンディングなどを行っています。アーチストは霞を食って生きている訳ではありません。一過的なフェローシップやプロジェクト・ベースだけの支援ではなく、こういう、アーチスト個人のキャパシティ・ビルディング支援も、今後、開発される必要があるでしょう。
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