昨年、アクシオンの金融包摂センターが中心になって開催した金融包摂グローバル・フォーラム2020の報告書がアップされました。マイクロ・ファイナンスを中心に進められている金融包摂ですが、急速な産業の発展は、これに伴う様々な課題も浮上しています。これらの論点を取りまとめ、グローバル・プレーヤーが一堂に会したフォーラムの議論の概要を知る上で貴重な資料です。
特に、重要な論点としては、BOPという最も社会的に弱い層への金融サービスにおいて、消費者保護をどのように進めるのか、このために産業の成長を阻害しないような形でどのように公的機関が規制を行っていくのか、そしてこのように絶えず変わっていく環境の中でどのように持続可能なビジネスモデルを作っていくのか、という点だと思います。残念ながら、今回の報告書では、どのような議論が具体的に行われたのかというところまでは記載されていませんが、主要な論点のありかを把握しておける点でも有意義な報告書です。
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