金融包摂」カテゴリーアーカイブ

金融規制の強化がもたらす金融排除

ソーシャル・ファイナンスにおいて重要な役割を担うマイクロファイナンス。その基本的な目的は金融包摂にあります。これに関連し、金融包摂のためのG20グローバル・パートナーシップ(GPFI)が、最近、白書を発表しました。白書では、金融排除がもたらす危険性に改めて警鐘を鳴らすと共に、現在、グローバルに進められている金融規制の強化が、「デ・リスキング」の名の下に金融排除を促進しているのではないかと問題提起をしています。 続きを読む

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米国格差社会解消に向けた10億ドルのグランド・デザイン

深刻な格差・貧困の問題にあえぐ米国では、低所得者に対する経済機会創出に向けた取り組みが進められています。最近も、CITI財団が都市貧困層に対する経済機会創出プログラムに2000万ドルを投じることを表明しました。こうした中、ブリッジスパン・グループが10億ドルを投じて格差・貧困の問題に取り組もうというビジョンを発表しました。 続きを読む

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アキュメン・ファンドが米国内での活動を開始

社会的インパクト投資分野でパイオニア的存在のアキュメン・ファンドが、米国で活動を開始しました。開発途上国で培った「忍耐強い資本(Patient Capital)」アプローチと様々なインパクト評価手法を、米国でどのように展開していくのか注目されます。 続きを読む

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米国政府がアセット・イノベーション・ファンド設置を提案

米国では、「金融包摂」政策の中核として「金融能力(Financial Capability)」の向上が注目を集めています。実は、4月は「全米金融能力向上月間」キャンペーンが展開されていて、各地で金融能力の向上を目的としたイベントが展開されています。こうした中、オバマ政権は、新年度予算案に「ファイナンシャル・イノベーション・ファンド」の設置を盛り込みました。深刻化を増す「格差・貧困問題」に取り組む上で新たな切り札となることが期待される金融包摂政策を今回のファンドが大きく後押しするかどうか、注目が集まっています。 続きを読む

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アプリを通じた日雇い派遣労働者支援プログラム

先進国共通の問題の一つが若年層のワーキング・プア問題。特に、日雇い派遣労働者は、正当な賃金が支払われなかったり、募集と異なる労働に従事させられたりとトラブルが絶えません。アメリカのシンクタンク「ニュー・アメリカ」の記事は、このような日雇い派遣労働者を支援する強力なツールとして、スマホ・アプリの可能性を論じています。 続きを読む

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世界のソーシャル・ファイナンスの最新動向と日本での可能性

世界のソーシャル・ファイナンスは、日々、変化していきます。これは、たとえば、社会的インパクト債があっという間に世界中に拡がり、今では日本でもSIBと言えば通じてしまうようになったことから見ても明らかです。海外の動向が日本に導入されるまでのタイムラグはますます短くなりつつあります。 続きを読む

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米国新年度予算でPFSやCDFIの強化を推進

大統領選を迎える米国では、社会保障拡大や公立大学無料化を訴えるサンダース候補の台頭に象徴されるように、格差・貧困の問題が大きなイシューになりつつあります。過激な発言ばかりが注目を集めるトランプ候補も、実は「国防費を削って社会保障費に充てろ」という共和党候補とは思えないまっとうな議論を展開していて、あれだけの支持を集める一因となっています。その意味で、格差・貧困問題は超党派の支持を集めつつあると言えます。 続きを読む

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海外におけるソーシャル・ファイナンスの最新動向を知る一冊

この情報ボックスの主なテーマの一つは、社会的インパクト投資や社会的インパクト債など、スケールやインパクトを志向するソーシャル・セクター団体をターゲットとしたソーシャル・ファイナンスの最新動向を紹介することです。この情報ボックスを開始したのは、私が2012年にジョンズ・ホプキンス大学市民社会研究所で客員研究員として滞在している際、海外で急速に拡大しつつある新たな手法をぜひ日本の方々に広く知っていただきたいと考えたからです。 続きを読む

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社会的インパクト投資の2016年のビッグチャンス

G8社会的インパクト投資フォーラムの基礎資料となった「社会的インパクトを投資可能にする」(https://www.spf.org/publication/detail_15838.html)の著者マクシミリアン・マーチンが、2016年に社会的インパクト投資が発展する可能性のある4領域についての論考を発表しました。彼は、「インパクト・エコノミー」という考え方を提唱していて、非常に視野の広い議論を展開する人なので、なかなか説得力のある議論を展開しています。おそらく、社会的インパクト投資が今後大きく伸びる分野はこの4つになるでしょう。 続きを読む

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