世界のソーシャル・ファイナンスは、日々、変化していきます。これは、たとえば、社会的インパクト債があっという間に世界中に拡がり、今では日本でもSIBと言えば通じてしまうようになったことから見ても明らかです。海外の動向が日本に導入されるまでのタイムラグはますます短くなりつつあります。
以上のような問題意識を踏まえ、先日の「ファンドレイジング日本2016」では、「これから3〜5年後の日本のソーシャル・ファイナンス市場の発展を考える上で参考となる海外の最新動向」をテーマにお話しさせて頂きました。80分という短い時間ではありましたが、海外の最新動向をご紹介し、日本の今後の可能性を考えるというユニークなセッションになったと思います。
セッションの主なポイントをお伝えすると
1)IRISが他の評価指標との連携を進めており、今後、社会的インパクト投資は、ESGやSRIの資金取り込みを加速化させるだろう。
2)社会的インパクト債は、先進国の政策ツールとして定着しつつある一方、ユタ州の事例に代表されるように、今後は市民社会側からの反発も出てくるだろう。
3)社会的証券取引所は、既存の証券取引所との連携強化と、地方レベルでの展開が見込まれる。
4)コミュニティ投資は、新たなファイナンス・モデルとしてさらに発展していくだろう。
5)新たなソーシャル・ファイナンスとして、ソーシャル・レンディングが急速に発展することが見込まれる。
さらにセッションでは、日本での動向も概観し、今後の発展の可能性についても議論しました。
詳しくは、以下のサイトに、プレゼン資料を公開しましたのでご覧いただければ幸いです。ご意見をお待ちしております。
http://japan-social-innovation-forum.net/…/a842066198d8eef7…