Responsibility(責任)は、現代のソーシャル・セクターのキーワードの一つです。企業の社会的責任(CSR: Corporate Social Responsibility)も、社会的責任投資 (SRI: Socially Responsible Investing)も、共に「責任」を主題にしています。
この関連で、欧州連合が新たに「責任ある産業(Responsible Industry)」プロジェクトに支援を開始しました。プロジェクトの担い手は、欧州の主要大学やEULICIDネットワークなどのアカデミック・ネットワークが作ったコンソシアム。研究テーマは、「民間企業がいかに責任を持って研究・イノベーション活動を行うかを解明する」とのことです。当面の目標は、「責任ある研究・イノベーション(RRI: Responsible Research and Innovation)」のための実践計画を策定することで、まず手始めに、インフォーメーション&コミュニケーション技術分野を対象に分析を行うとのことです。
企業の社会的責任についても、コンプライアンス、ガバナンス、サプライチェーン・マネジメント、ダイバーシティ、環境、コミュニティ・・・・と様々な領域で標準化が進んでいます。今回のRRIでさらに研究・イノベーションでも標準化が進むでしょうか。最先端の状況、これからも気になりますね。