ニューヨーク初の社会的インパクト債は失敗!

The Bond Buyer紙がニューヨーク初の社会的インパクト債が失敗に終わったと報じています。対象となっていたプロジェクトは、青少年受刑者の更生プログラム。第三者評価によりプロジェクト進捗状況を評価したところ、当初の目的を達成していないことが判明したため、プロジェクトは打ち切りとなったと言うことです。この結果、ゴールドマンサックスは720万ドルの投資のうち、120万ドルの損失を計上したとのこと。残りの600万ドルは、ブルームバーグ・フィランソロピーという助成財団が損失補填をしました。

ブルームバーグ元ニューヨーク市長が鳴り物入りで開始した社会的インパクト債。政権が交代したこともこの取り扱いに影響しているのでしょうか。いずれにせよ、初の損失ケースが公にされたことで、今後の社会的インパクト債に対する民間投資家の動向は気になります。

しかし、記事によると、ニューヨーク市当局は、「革新的なモデルの適用を、市民の税負担なしで行うことが出来た良かった」と前向きで、またゴールドマンサックスも、「社会的課題に対する新たな官民パートナーシップに参加できて良かった」という肯定的なコメントを発表しています。このあたり、リスクがあっても前に進んでいこうというアメリカ的なチャレンジ精神を感じました。詳しくは記事を直接ご覧ください。

http://www.bondbuyer.com/news/regionalnews/ny-city-officials-social-impact-bond-big-plus-1077971-1.html

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