国連持続可能な開発目標(SDG: Sustainable Development Goals)が国連総会で承認され、これから15年間、国際協力機関、主要国、そして助成財団やNPOがこの目標の達成に向けて動き出すことになります。成功の鍵を握るのは、もちろん資金。助成財団の参加も不可欠です。
米国助成財団センターが新たに立ち上げたSDG Fundersは、SDGの17の目標それぞれに、助成財団の資金がどれだけ投入されたか、また各目標における助成財団の資金提供額はどの程度か、さらに国・地域別にどれだけの資金が投入されているかを一覧できるインタラクティブな情報共有プラットフォームです。このプラットフォームを通じて、より多くの助成財団がSDGへの取組に参加することが促進されることが期待されます。
このプラットフォームにアクセスすれば、助成財団は、自分たちの活動が最もインパクトをもたらす分野や国・地域はどこかの戦略を立てることがより容易になるでしょう。また、NPOから見れば、自分たちが活動している分野や国・地域のメイン・ファンダーはどこかをすぐに探し出すことが出来ます。
さらにこのプラットフォームには、各分野ごとの代表的な調査報告やプログレス・レポートもアップデートされていきますので、より戦略策定が容易になるでしょう。こうした情報共有プラットフォームは、ファンダーと実践団体双方の戦略策定と協働に大きな力を発揮することが期待されます。
日本でも、今後、JICAやNGOがSDGに関わっていくことでしょう。しかし、企業や財団も、もちろん積極的な参加が期待されています。日本の財団や企業もぜひこのプラットフォームに参加して、日本の国際貢献を海外にアピールしてほしいですね。