最近、日本でもハッカソンが定着しました。これは、ある特定の社会的課題を設定してハッカーたちの参加を募り、一定期間の間にマラソン形式でソリューションを作ってもらうというイベントです。専門家の知識と技術を、ソーシャルな課題と結びつけるユニークな試みです。今回ご紹介するCreatAthonは、ハッカソンの手法を広報・広告専門家に応用したイベントです。
NPOやソーシャル・セクター団体が抱える問題の一つは、いかに自分たちの活動を広報するか、また支援者や利害関係者とのコミュニケーションを確保するかにあります。規模の小さいNPOでは、なかなか専門的な広報戦略を策定することが出来ません。
この問題を、プロの広報・広告専門家のプロボノ支援を活用して解決しようというのがCreatAthonです。NPOやコミュニティ団体が抱える広報・コミュニケーション上の課題を、ボランティアで参加する専門家が24時間限定で取り組み、ソリューションを提案します。すでに、北米の1300以上のNPOが3500件以上のプロジェクトについてアドバイスを受け、これによるマーケティングと広告の市場価値は2050万ドルに上るとのこと。
彼らのウェブサイトには、既に実施された様々なケーススタディも掲載されていますが、プログラムの集客から参加者のコミュニティづくりまで、日本のNPOが抱えるのと同じような問題の解決のために、ブランド戦略から広報戦略まで、プロならではの様々なソリューションが提案され、実行されています。
この事業、24時間限定なので、参加する会社や団体にとっても負担は少なく、しかも成果は具体的に提示されるのでNPO側にもメリットがあります。なかなか良いアイディアだと思います。日本でも、十分出来そう。NPOだけでなく、過疎化の進む地方自治体なんかでも使えそうです。詳しくは以下のサイトをご覧ください。