アンダー40のソーシャル・イノベーター

クロニクル・オブ・フィランソロピー誌が、米国で活躍する40才以下のソーシャル・イノベーター40名をピックアップしたサイトを公開しました。アドボカシー、基盤構築、ネットワーキング、インパクト、データ解析、パイオニアというカテゴリーごとに、様々な分野でトップを走っているイノベーターを紹介していて興味深いです。

この中には、もちろん、昨年、LLPを通じたフィランソロピー活動を宣言したフェイスブックのザッカーバーグ夫妻も入っています。これに以外にも、アフリカ農業支援を行う1エーカー基金設立者、インパクト投資で独自の存在感を示しているサードセクター・キャピタル協働代表、ピア・ラーニングを通じたインパクト投資の促進を目指すブルー・ヘブン・イニシアチブ協働設立者、縫い物工場を通じて女性ホームレス自立支援を行うエンパワーメント・プラン設立者、若手ノンプロフィット・プロフェッショナル・ネットワークの初代理事長、アフリカの井戸掘りプロジェクトを立ち上げたBlood: Water共同設立者、帰還兵の技能を活かして国内外の災害支援に取り組むチーム・ルビコン共同設立者、等々、多彩な人材が取り上げられています。

才能のある人間に機会を与え、世界を変えるアイディアがあればこれに投資する、というアメリカだからこそ、40代までにこうした様々な組織の立ち上げとスケールアップが可能になるという事実は、もちろん否定できません。組織社会で、いまだに年功序列が幅をきかせている日本では、こういうダイナミズムはなかなか難しいというのは十分理解できます。

しかし、これからの世界を作っていくのは、まだ残りの人生が長い若い世代でなければならない、と言うのも事実。日本でも、こういうアンダー40やさらにアンダー30の活躍に期待したいですね。それには、まず、今回クロニクル誌が企画したような、ネットワーク形成とベスト・プラクティスの収集が大切だと思います。

https://philanthropy.com/interactives/fortyunder40…

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