アート専門のハッカソンが開催される!

日本でも、メジャーになりつつあるハッカソン。様々な課題解決に向けてアプリ開発者がソリューションを競うイベントですが、アメリカのシンシナティで、アートXテク・チャレンジという、アートに焦点を当てたハッカソンが開催されました。おそらくアート分野でのハッカソンは珍しいので紹介しておきます。

企画の中心は、ArtsWaveというアートサポート団体と、cintrifuseという社会的企業支援団体。Fifth Third Bankが資金を提供しています。共にシンシナティを拠点とする団体なので、焦点は、アート支援とアートを通じたシンシナティのコミュニティ開発です。

以下、チャレンジの内容を紹介すると。。。。

1.周辺のアート機関やイベント情報を簡単に検索し、気に入ったらチェックインして、さらにレーティング・シェアができるアプリの開発。出来れば、チケットの購入まで出来ること。

2.人々が、お気に入りのアーチストについて学び、彼らの展覧会やイベントをフォローできるアプリの開発。

3.同じアート作品や舞台芸術作品に関心を持つ人達が、気軽にコミュニティを作って、一緒に作品を見に行けるようなアプリの開発

4.デジタル化される予定のシンシナティ美術館所蔵作品にアクセスして、自分自身がキュレーターとなって展覧会を企画し、これを他の人達とシェアできるアプリの開発

5.シンシナティの地元アーチストの展覧会・公演を他地域の人達にもフォローしてもらえるアプリの開発

6.シンシナティで開催されるアート・イベントにあったレストランやショッピングを提案するアプリの開発

7.公演の前後に、ロビーで観客がアート体験をより深め、かつお互いにこれを共有できるようなアプリの開発

8.アート・イベントに関するソーシャル・メディアへの投稿を使って「パトロン」のプロファイリングを行い、参加者の行動パターンや好みを見いだすことが出来るアプリの開発。さらにこのデータを使って、新たなオーディエンスの開発や新たなプログラム開発が出来ることが望ましい。

いかがでしょう?確かに、こんなアプリがあれば、美術館も劇場も、あるいはアーチスト達も、より戦略的な企画が可能になりますよね。しかも、イベントにあったレストラン情報の提供はコミュニティ開発にも貢献しますし、域外の人達にアピールするアプリは観光開発にも貢献します。

アートをサポートし、アート好きのコミュニティを構築し、さらにアートを使って経済・観光促進を行うためのアプリ開発。日本でも、各地で芸術祭やビエンナーレ/トリエンナーレが開催されています。アートに特化したハッカソン、日本でも応用できそうです。というか、すでにどこかでやっているかもしれませんね。

https://tidaltech.splashthat.com

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