アジアでも社会的起業の必要性は高まっています。パイオニア・ポストの最新の記事は、アジアにおける社会的起業支援の現状と課題を紹介していて役に立ちます。執筆者は、グローバル社会的起業家ネットワークのメンバー。社会的起業支援の国際的ネットワークはアジアにも広がりつつあります。
記事によると、アジアでは、現在、中国、東南アジア、南アジアにおいて、社会的起業のインキュベーター支援組織が拡大しています。中国のNPI China、タイのチェンジ・フュージョン、そしてマレーシア、香港、インド、インドネシアに展開するUnLtedのネットワーク。アセアンでは、アセアン・インパクト・チャレンジやアセアン社会的起業会議のようなネットワークも生まれています。
現在、アジアの社会的起業が直面する問題は、他の地域と同様に、資金調達と人材確保。特にスタートアップ時の支援をどうするかは重要な課題です。記事は、アジアの場合、公的機関の支援も見られるが、どうしても数量的なアウトプットに関心が向かいがちであること、より長期のスケールアップと質の向上のためには草の根レベルでの活動と企業支援が重要だと指摘しています。
現在、アジアでは、インパクト投資家と社会的起業家をつなぐインパクト・コネクト・アジアというプラットフォームも立ち上がっています。開発途上国から中進国、さらに先進国へと移行しているアジア各国。社会の成熟が生み出す社会的課題の多様化に対応するためには、社会的起業の育成は不可欠です。欧米諸国のコミットが先行していますが、日本からも、政府、企業、NPOによるコミットメントが求められます。
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