ArtPlace:アートサポートにおける恊働プラットフォーム

米国のアートサポートで現在発展しつつあるトレンドの一つが、アート・スペースの設立支援。コミュニティにおけるアーチストの活動の拠点となるスペースを設立すれば、それはアーチストの活動支援になるだけではなく、コミュニティの活性化にもつながります。日本でもバブルの時代に、自治体が「箱もの」文化施設を乱造し、バブル崩壊後に見事に破綻しましたが(一体、現在の稼働率はどうなっていて、また債務総額はどの程度なんでしょう?)、米国の場合は、民間財団主導で、しかもアーチストとコミュニティの意見を出来る限り取り入れているので大丈夫。

ArtPlaceは、このようなアート・スペース設立支援を促進するインター・メディアリー(仲介)団体です。フォード財団等、13の大型財団のグラントを受け入れ、この資金を地域のコミュニティの支援に充てています。ユニークなのは、シティバンク等、6つの主要金融機関からの融資も受けている点。これは施設建設のための低利の融資資金として使われます。社会的インパクト投資の形での資金提供も行っているということですね。

日本でも再び公共事業に資金を向けようと言う議論が再開されているようですが、バブルの悪夢を再現するのではなく、こういう民間とコミュニティの力を活用した持続可能なモデルをもっと見習うべきではないでしょうか。

http://www.artplaceamerica.org

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