少し古い情報ですが、3月に、「国連グローバル・コンパクト」と「持続可能な開発のための世界ビジネス協議会」がワールド・エコノミック・フォーラムの協力を得てまとめた報告書をご紹介しておきます。
現在、2015年に終了する国連ミレニアム開発目標後の新たな開発目標が議論されています。どのような合意が形成されるか分かりませんが、グローバルな気候変動や水資源、鉱物資源の保全、開発途上国における生活水準の向上などが対象となることは確実です。しかし、国際機関や政府の開発機関だけではこの目標を達成することは出来ません。企業の協力が不可欠です。例えば、企業が生産活動において二酸化炭素排出量の削減や水資源の効率的利用に取り組めば、そのインパクトは非常に大きなものになります。特に、近年、アフリカがビジネスを通じた経済発展を加速させているだけに、ポスト2015における企業の貢献は重要です。
報告書では、企業の貢献を促進するためのアーキテクチャーとして、国連グローバル・コンパクトのような枠組みの強化、各国における持続可能な開発のためのビジネス・ネットワークの強化、パブリック・プライベート・パートナーシップの強化、持続可能な開発基金や社会的企業家インキュベーター、オンライン上でパートナーをマッチメイキングするプロジェクト・アクション・ハブの構築、などが提言されています。今後、この報告に基づき、ポスト2015に向けた企業貢献促進メカニズムの整備についての議論も進んでいくことが期待されます。
https://www.devex.com/en/news/businesses-call-for-engagement-in-shaping/80597
Share Meby