資金提供者のためのインパクト実践規範

先ほど、非営利団体向けの実践規範をご紹介しました。しかし、非営利団体だけではなく、非営利団体に資金を提供する財団や政府機関もまた彼ら自身の実践規範を守らなければ、片手落ちになります。資金提供者と実践者は、上下関係ではなく、水平的な関係で結ばれたパートナーとして、共に課題の解決に取り組んでいく必要があるからです。

Inspiring Impactは、このような観点から、資金提供者向けのインパクト実践規範の原則もまとめています。

1.身の丈にあった適切な情熱とリソースを使用すること。
2.柔軟で、オープンで、情報を公開すること。
3.グランティーの互いに独立した価値観を認めること。
4.誰でもインパクト実践に貢献できることを認識すること。

その上で、事業の各段階で留意すべき点として以下の点を挙げています。

1.計画段階
助成団体と支援先団体が実現しようとしていることの相違を明確に認識すること。
2.実施段階
インパクト実践を行っている人と組織を支援し、自身のインパクト実践にリソースを投入すること。
3.評価段階
達成された変化を明らかにし、なぜ・どのようにしてこれが達成されたかを評価すること。
4.レビュー段階
学びを共有し、学びに基づいて行動し、そしてインパクト実践の改善に努めること。

当たり前のことかもしれませんが、こういう形で明文化され、支援する側と支援される側で理解が共有されていると、物事がとてもうまく進むような気がします。

http://inspiringimpact.org/resources/resources-funders-commissioners-and-investors/#principles

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