スタンフォード大学とFSGが次世代評価手法に関するシンポジウムを開催

11月14日にスタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビューとFSGが共催で「次世代評価:複雑さ、つながり、そして変化」というシンポジウムを開催するそうです。核となるテーマは、「開発型評価」、「評価基準の共有」、そして「ビッグ・データ」です。すべてのテーマは、既にこの情報ボックスでご紹介済みですが、簡単に復習しておくと。。。。

■開発型評価
事業の改善を目指す「形成評価」、事業成果の評価を目指す「包括評価」に対し、「開発型評価」は様々なステイク・ホルダーへのインタビューを通じて組織とコミュニティの開発を目指す評価です。FSGは、近年、この評価を取り入れたインパクト志向型の組織開発を目指しています。

■評価基準の共有
この情報ボックスでも何度も取り上げた「集合的インパクト」を達成するためには、公共セクター、NPO、コミュニティ、財団、企業などの多様なプレーヤーが、評価基準を共有することが不可欠です。まさに「評価基準の共有」は「集合的インパクト」成功の鍵を握ると言っても良いでしょう。明確で、客観的に測定可能で、かつ多様なプレーヤーがそれぞれの業務で利用できる必要があります。

■ビッグ・データ
先日ご紹介した国連の新ユニット「パルス」が目指しているのは、「データ・フィランソロピー」という形で、民間企業がリアルタイムで蓄積しているビッグ・データを入手し、これを事業モニタリングや事業インパクト評価に活用することです。まさに未知の領域ですが、仮に実用化されれば、インパクト評価に新しいパラダイムが生まれることが期待されます。

ということで、確かに看板通り「次世代」の評価に関するシンポジウムになりそうですね。プログラムは、理論だけでなく、ケース・スタディを交え、また参加者のディスカッションの場も用意しており、内容の濃いものになりそうです。これは楽しみですね。

http://www.ssireview.org/NextGenEvaluation

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。