投稿者「pha84025」のアーカイブ

フィランソロピーとは何か?

インタビュー記事「フィランソロピーとは?意味の変化から見る今後のソーシャル・ビジネス」が公開されました。

これは、Emotional Link社の大学教授インタビュー・シリーズの一環です。記事では、フィランソロピーとは何か、その歴史的展開、近年注目を集めているベンチャー・フィランソロピーや社会的インパクト投資について、ソーシャル・ビジネスを目指す人たちの資金調達手法、さらにソーシャル・イノベーションの生み出し方とエコシステムなどが、わかりやすくまとめられています。この分野にご関心のある方、ぜひ一度ご覧下さい。記事は以下のサイトからお読み頂けます。

https://emotional-link.co.jp/kobayashi-prof/

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ソフトパワーの源泉としてのソーシャルイノベーション

主要先進諸国では、英国のブリティッシュ・カウンシルやドイツのゲーテ・インスティチュートなど、自国文化の海外紹介や、海外との交流促進のための専門機関が設立されています。日本にも国際交流基金があります。これらの国際交流機関は、各国のソフト・パワーの担い手として重要ですが、最近、主要機関が、ソーシャル・イノベーションの普及に本腰を入れ始めました。今後、この分野の事業が、新たなソフト・パワーの源泉となり得るか注目されます。

ブリティッシュ・カウンシルは、現在、「Great Britain」キャンペーンの一環として、英国のソーシャル・エコノミーの経験を開発途上国に移転するプロジェクトを行い、また「Students for Social Impact」プログラムを通じて、英国の学生が海外の社会的インパクト事業を体験することを支援しています。今後は、英国の社会的投資や社会的企業の経験を海外に普及するキャンペーンにも乗り出す予定です。

さらに、ブリティッシュ・カウンシルは、最近、世界の高等教育における社会的企業関連事業の実態調査を行いました。この結果、世界12カ国の高等教育機関の内、75%の機関が積極的に社会的企業関連プログラムを推進していることが判明しました。これは、ビジネス・スクールでの授業だけでなく、インキュベーション・サービスの提供や学生の起業支援などにも広がっているとのことです。今後、ブリティッシュ・カウンシルは、さらに各国のケース・スタディを進めると共に、国際ネットワークの形成を図っていくとのことです。

これに対し、ドイツのゲーテ・インスティチュートは、「Future Perfect」という多言語の国際情報共有プラットフォームを立ち上げています。これは、世界各国で進められているソーシャル・イノベーション事例を英語、ドイツ語だけでなく、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、アラビア語、フランス語など様々な言語で発信し、共有していこうというプロジェクトです。

このプラットフォームは、世界各国のゲーテ・インスティチュート事務所を核に、それぞれ地域パートナーの協力を得て進められています。ゲーテ・インスティチュートにとっては、このプロジェクトを通じて国際的なソーシャル・イノベーションの発展に寄与できるだけでなく、グローバルなソーシャル・イノベーター・ネットワークの核となることもできるというメリットがあるのでしょう。

21世紀においては、グローバルに活動するソーシャル・イノベーターが国際社会を先導していくことが期待されます。彼らのネットワークに自国の若者を参加させ、さらにネットワーク支援を通じてソーシャル・イノベーターとの関係を強化することは、各国のソフト・パワー形成に重要な意味を持ちます。ブリティッシュ・カウンシルやゲーテ・インスティチュートが、従来型の語学教育や文化紹介、人物交流事業から、こうした新たな分野に進出していることが、これを明確に語っています。日本でも、同様の試みを早急に発展させていく必要があるでしょう。

https://www.britishcouncil.org/…/news-social-enterprise-and…

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拡大するグリーン・ボンド市場

世界経済フォーラムが、拡大するグリーン・ボンド市場を取り上げています。今年度中に発行額が800億ドルに達すると見込まれるグリーン・ボンド。2007年にはわずか8億ドルの発行額だったことを考えるとその急速な成長ぶりが伺えます 続きを読む

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米国に広がるパブリック・バンキング運動

米国のパブリック・バンキング研究所をご紹介しておきます。この研究所、2008年のリーマンショック後に設立されました。設立の契機は、リーマンショック後、多くの金融機関が税金を投入して救済されたのに、この金融機関で資金を運用していた州政府や自治体は大きな損失を被ったのに何の救済も得られなかったという反省にあります。 続きを読む

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インパクト投資のエコシステム・マッピング

米国ミネソタ州の財団協議会が、ツイン・シティにおけるインパクト投資のマッピングを行いました。インパクト投資の資金供給者(政府、金融機関、財団等)、資金仲介団体、資金の受け手(NPO,社会的企業、ソーシャル・ベンチャー等)のつながりが一目で把握できる優れものです。しかも、投資手法別の資金規模(デット、エクイティ・・・)も図示されるため、ツイン・シティのインパクト投資資金の流れが直感的に理解できるようになっています。 続きを読む

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クラウド・ファンディングの潜在的リスク

寄付型、購入型から投資型へと発展しているクラウド・ファンディング。その市場規模は急速に拡大していますし、また、ソーシャル・レンディングの発展で小規模のローンが可能になったため、ソーシャル・ベンチャーや社会的企業向けのファイナンスの有望な手法としても注目を集めつつあります。一方で、急速な発展に伴い、リスクも明らかになりつつあります。特に、最近、米国のレンディング・クラブやプロスパーで問題が発覚したことを機に、リスクの問題が注目を集めました 続きを読む

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インパクト投資の教育・訓練プログラムの開発

ジョージタウン大学ビークセンターが「イノベーションから実践へ」という報告書を発表しました。報告書は、現在、世界各地で行われているインパクト投資に関連した教育・訓練プログラムを概観した上で、今後、インパクト投資が発展していくために必要な人材育成プログラムの整備について提言しています。 続きを読む

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CharityStarsが200万ユーロのシリーズA資金調達を実施

チャリティ・オークションは、NPOの重要な資金源の一つです。パートナーを組んでいるセレブから提供された様々なグッズ、セレブが参加するパーティーやイベントへのスペシャル・チケットなど、様々なアイテムをオークションにかけ、その収益をNPOへの寄付にあてるというメカニズムです。あえてオークション形式にすることで、話題性を募り、また寄付金の増額に結びつけます。 続きを読む Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather