Kiva-U:大学・高校でマイクロ・ファイナンスの学習サークルを立ち上げる

先進諸国におけるコミュニティ開発や失業・貧困対策や、あるいは開発途上国における開発援助の分野で、マイクロ・ファイナンスの手法が大きな成果を上げていることは今更言うまでもありません。アメリカでも、多くの大学でマイクロ・ファイナンスのコースが設置されています。

マイクロ・ファイナンスの草分けであるKIVAがCITIバンクの支援を受けて行っているKiva Uは、こうしたマイクロ・ファイナンスへの理解をさらに推進するために、大学や高校で教師と学生が自主的にマイクロ・ファイナンスに関する授業や学習サークルを立ち上げるのを支援しようというプロジェクトです。対象は、アメリカ国内の大学・高校ですが、Kiva-Uに登録すると、Kiva U Teamディレクトリに登録されて他のサークルと交流が出来ますし、またレッスン・プランズというコミュニティサイトを通じて、多くの教師からオンラインでレッスン・プランのサポートを受けることも出来ます。もちろん、ファイスブック・グループも立ち上がっています。

日本の大学や高校は残念ながら、このプロジェクトに参加できないようですが、Kiva Uが提供しているKiva U Tool Kitは誰でもアクセス可能です。そもそも貧困とは何か?マイクロ・ファイナンスとは?その背景にある金融包摂の考え方とは?マイクロ・ファイナンスは、女性のエンパワーメントや教育にどのような成果を出しているのか?モバイル・テクノロジーはどのように活用されているのか・・・・等々のトピックについて、要点をまとめた資料が用意されているので、勉強になります。

マイクロ・ファイナンスは、今や開発途上国の貧困問題解決のみならず、先進諸国の失業・貧困対策やコミュニティ開発にも有効なツールとなってきています。日本でもマイクロ・ファイナンスをより普及させるために、同じようなプロジェクトが立ち上がると良いですね。とりあえず、Kiva-U Took Kitを使って学習サークルを立ち上げるというのも良いかも知れません。

http://www.kiva.org/do-more/kivau/

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