「世界を変える偉大なNPO」で日本でも普及しつつある「コレクティブ・インパクト」アプローチ。今更説明する必要もありませんが、これは「触媒型フィランソロピー」とセットになる考え方、セクターを越えた様々なアクターが、共通の目標と評価測定基準を設定し、基幹団体(Backbone organization)の調整に基づいて、コミュニティの変革を目指すという手法です。
もともとはFSGのMark Kramerが提唱したアイディアですが、現在は、全世界的な拡がりを見せており、米国では、コレクティブ・インパクト・フォーラムというイベントが既に2回開催されるなど、注目を集めています。
コレクティブ・インパクト、というとなんだか少し難しそうですが、コミュニティ・レベルで共通目標を設定し、評価測定基準を共有化することさえ出来れば、それほど難しいことではありません。実際、日本のように、すでに様々な団体のネットワークが進んでいるところでは、少し手を加えるだけでこの手法の導入が可能になります。
現在、FSGはアスペン研究所と共同でコレクティブ・インパクト・フォーラムというウェブサイトを開設し、評価手法や事業の進め方、実際のインパクト評価など、様々な資料を提供していて参考になります。地方創生が日本でも政策課題となり、これから地方の再生に向けて様々なアクターが協働しなければならなくなってきた日本。もしかしたら、このサイトから何かヒントが得られるかもしれません。