最近、ソーシャル・メディアがNPO向けのサービスを強化しています。資金やスタッフが限られているNPOにとって、ソーシャル・メディアは広報、資金調達、会員とのコミュニケーション、キャンペーンなどになくてはならないツールなので、これは歓迎すべきことです。ソーシャル・メディア側にとっても、アクセス数の拡大や社会貢献面でのアピールなどのメリットがあります。
こうした中、Facebookが、新たにNPO向けのガイドサイトを公開しました。Facebook For Nonprofitsというサイトです。まだ英語しかありませんが、なかなか参考になる情報が掲載されています。
Facebookの活用というと、まずは自身のFacebook Pageを立ち上げるのが出発点ですね。でも、サポーターを増やし、コミットメントを拡大するには、Facebook特有のコミュニケーション・スタイルを理解する必要があります。また、必要に応じて、広告を打つことも検討可能でしょう。会員やボランティア向けのグループを作るという手もあります。サイトは、このあたりのノウハウをベスト・プラクティスと共に説明してくれているのでとても役に立ちます。
また、Facebookでは、イベント・カレンダーを作って、イベントへの招待を行うことも出来ます。イベントのチケットもFacebook上で販売可能です。さらに、ファンドレイジングも、Donate Nowボタンを使うが出来るようになったので、一層便利になりました。
最後に、とても重要なツールが、Page Insights機能です。これで、ページにアクセスする人の属性や行動パターンを把握し、どの記事が読まれているか、どのような媒体からアクセスしているか、アクセスの時間帯や使用している端末は何か、などの情報を分析できます。これは、広報戦略を立てる上で非常に重要な情報になります。
こうやって書いていくと、Facebookは、NPOの会員募集・コミュニケーション、ボランティア管理、広報、キャンペーン、ファンドレイジング・・・とほぼ活動のすべてで大きな威力を発揮することが分かります。このサイト、早く日本語版が出来るとよいですね。ちなみに、NPO向けの広告費の割引サービスとかもぜひ導入してほしいと思います。