米国企業芸術支援協議会(BCA)が「企業の芸術支援2013」を公開しました。これによると、1企業あたりの芸術支援は、2009年の750ドルから2012年には1000ドルにまで回復したようです。
興味深いのは、企業規模別の芸術支援額。100万ドル未満の企業が全体の47%を占め、次いで100万ドル以上5000万ドル未満の企業の35%が続いています。規模の小さい企業の方が、よりコミュニティに即した芸術支援を行う傾向にあると言うことでしょうか。但し、支援額で言うと、100万ドル未満の企業の平均支援額が1000ドルであるのに対し、5000万ドル以上の企業の平均支援額は3万ドルと、やはり企業規模に応じて支援額は異なるようです。
また、芸術支援の対象もローカル支援が96%と圧倒的に多く、ナショナルレベルが4%となっています。さらに、支援の理由も「芸術はコミュニティの生活の質を向上させるから」が54%、「芸術が活き活きしたコミュニティと社会を創造するから」49%、「芸術団体はコミュニティに寄与する教育イニシャチブを提供するから」47%と、ここでもコミュニティ志向が明確になっています。
地元に根ざした中小企業が、地元コミュニティの活性化のために地元コミュニティの芸術活動を支援する。これが米国の芸術支援のトレンドとなっているようです。日本の企業メセナもより地元密着型支援が発展していくと良いですね。
http://issuu.com/americans4arts/docs/bca_20survey_20double_20spread
Share Meby