米国で最も影響力のある非営利コンサルタントの一つ、FSGのブログが、こんな挑戦的な記事を掲載しました。言うまでもなく、「インパクト測定」とは、最近はやりのインパクト投資や成果志向型支援のキーワード。集合インパクトやCSVなどのユニークなアプローチを提案してきたFSGにしては珍しい「正統派」の意見ですが、なかなか読ませます。
記事の趣旨は、とてもシンプルです。「みんな、インパクト測定にかかり切りになってるけど、インパクト測定は評価の一部でしかないんだよね。もっと評価そのものに目を向けようよ」というのがメッセージです。なるほど。
では、「評価」とは何か。それは「学び、意思決定、実践のための情報を提供するために、体系的かつ意図的に(質的・量的)データを収集・分析するプロセス」と定義されます。ポイントは、「学び、意思決定、実践のための情報提供」の部分。投資家への報告のためのインパクト測定は、このごく一部でしかないということですね。
記事はごく簡潔に、評価がもたらしてくれる効用を描き出します。それは、
1)私たちが、「いかに」と「なぜ」に到達し
2)私たちが、抽象的にではなく、具体的な現実の文脈に即して何がうまく機能するかを理解し、
3)どのような要因が成功を助けあるいは妨げるかを理解する
のに役立ちます。
なるほど。。。やはり評価は重要ですね。資金の出し手にとっても、資金の受け手にとっても。短いブログですが、なかなか読ませます。