少し古いですが、今年の3月に国連グローバル・コンパクトとWBCSD (World Business Council for Sustainable Development)がポスト2015の国連開発アジェンダに向けた共同レポートを発表しています。グローバル企業が、ポスト2015に向けた持続可能な開発目標にどう関わっていくべきかを論じたものです。
報告書は、企業の持続可能な発展にとって、資源保護、環境保護、人権尊重、社会福祉の向上、ガバナンスの強化等は不可欠であり、国連を中心とした国債コミュニティの持続可能な開発目標の実現を無視することはできないことを確認します。その上で、ビジネスの取り組むべき方向性として、「価値に基礎をおいたアプローチ」を提唱しています。具体的な内容としては、国連グローバル・コンパクトへの参加、企業の持続可能な発展の確保、そして企業の本業を通じた国際課題解決プロセスへの貢献などです。この考え方の背後には、CSV(社会的共有価値の創造)という新たな企業の社会貢献活動に関する哲学が伺えます。
報告書は、この上で、ポスト2015アジェンダのコアは何か、その実現のために企業が取り得る方策とは何かについても論じています。ご関心がある方は、以下のサイトをご覧下さい。なお、グローバル・コンパクトに参加している日本企業はまだまだ少ないのが現状です。より多くの日本企業が参加することが望まれます。
http://www.unglobalcompact.org/docs/issues_doc/development/Joint_Report_HLP.pdf
Share Meby