投稿者「pha84025」のアーカイブ

NPOキャパシティ評価ツールをオンラインで提供するCCAT

米国のNPO専門コンサルティングでは老舗のTCCグループが、オンライン上でNPOのキャパシティを自己評価できるCCATの提供を開始しました。NPOは、300ドルを支払って登録し、オンライン上で146の質問に回答。この回答に基づいて、詳細なキャパシティ分析レポートが送られてくるというもの。通常、コンサルティングを頼むと軽く3000ドル以上を取られることを考えると、リーズナブルな価格設定だと思います。 続きを読む

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社会的インパクト投資評価指標を相互に調整する試み

社会的インパクト投資の世界において、一般投資家の資金を集めるためのキーとなるのが、信頼できる評価指標の設計。GIIN (Global Impact Investing Network)が提唱しているIRISが有名ですが、他にも様々な団体が独自の指標を提唱しています。その一つ、NCIF (National Community Investment Fund)が提唱しているSPM(Social Performance Metrics)とIRISの評価項目の調整の可能性を探った報告書が出されました。 続きを読む

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世界銀行研究所(The World Bank Institute)の新たな戦略

TED Talkを見ていたら、世界銀行研究所副理事長Sanjay Pradahanのトークを見つけました。面白い!世界銀行研究所は、現在、開発の新しい戦略として、Open Knowledge、Collaborative Governance、Innovative Solutionsの3つの柱を立てているそうです。 続きを読む

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Design for Change :次世代ソーシャル・チェンジの担い手育成

以前にアショカのエンパシー・プログラムを紹介しましたが、もう一つ、面白い次世代育成プログラムを見つけました。Design for Changeは、子供達に、「世界を変える」ことができることを、教室活動を通じて学んでもらおうというプログラム。現在、全世界34カ国30万の学校が参加しています。 続きを読む

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韓国に新たに協同組合法が成立

報道によると、金融業務以外のすべての分野における協同組合設立が、この統一法に基づいて可能となるようです。日本のように、各省庁が個別法を作って別々に協同組合を規制し、また、各法毎に協同組合の扱いが異なる(例えば、生協は、農協に認められているような信用組合が認められない)というような、縦割り行政の弊害が解消されます。また、日本では法的基盤がないワーカーズコレクティブも設立可能です。さらに、協同組合設立の要件も大幅に簡素化されるようです。 続きを読む

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米国で財団による複数年度にまたがる助成額が減少

National Committee for Responsive Philanthropyは、米国の財団が、NPOのニーズに適切に対応するために調査・政策提言・啓蒙活動を行っている団体です。かれらの基本的なスタンスは、NPOサポートにおいて、(1)運営管理費の支援を増やしてNPOのキャパシティを高めること、(2)複数年度のコミットメントを増やすことで、NPOが中長期的な観点からインパクトをもった取り組みを行えるようにすること、が重要だというもの。私も、グラントメイキング界の人間として、この主張には共感しています。 続きを読む

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CDFI Coalition:全国組織を通じたアドボカシーと政策ウォッチ

1994年、クリントン政権は、CDFIの活動をサポートするためのCDFI基金を設立します。これにより、CDFIに対する財政支援が強化されます。CDFI基金の設立を契機に立ち上げられたのが、CDFI Coalition。全国レベルでのCDFIメンバー組織として、CDFI産業拡大のための政策提言、CDFI基金のウォッチ、およびCDFI活動に関する普及啓蒙活動などを行っています。 続きを読む

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LISC (Local Initiatives Support Corporation)のコミュニティ・サポート・ネットワーク

CRAに基づきCDFIが発展するに伴い、全米レベルでのインパクトを高めるために、インターメディアリー団体が成立します。フォード、ロックフェラー、マッカーサーなどの大型財団が、90年代にこれを強力に後押しします。こうしたサポートで出来た団体の一つがLISC。全国組織として、全米各地に支部を設立して、コミュニティのニーズに即した金融支援を政府・企業との協働で推進し、同時に政策形成のためのアドボカシー活動を展開しています。CDFIのソーシャル・インパクトを高めるために必要なCollective Impact実践の具体的な事例と言っても良いでしょう。

http://www.lisc.org

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