投稿者「pha84025」のアーカイブ

ドナー・アドバイズド・ファンドとは?

先ほどの記事で、ドナー・アドバイズド・ファンドについて書いたので少しだけ補足します。ドナー・アドバイズド・ファンドというのは、日本の公益信託制度に近いものですが、寄付者の裁量の範囲が非常に大きい点が特徴です。寄付者は、信託財産の運用先と信託財産の運用収入の寄付先を自由に選択できますし、また、そのタイミングも自分で決定できます。信託する財産も、現金のみならず、不動産や有価証券も利用可能です。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

米国ファンドレイジング予測2012

クロニクル・オブ・フィランソロピーが、2012年の米国のファンドレイジング予測を発表しました。対象が全米400の主要非営利団体に限定されていること、また、ファンドレイジングは、団体の個別事情(例えば、ゲーツやロックフェラーからの助成が新規に開始/打ち切りになったなど)に左右されるため、必ずしも一般化はできませんが、とりあえず目につく点をお伝えしておきます。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

日米イノベーターズ・ネットワーク

ちなみに、ニューヨークのジャパン・ソサエティは、こういう米国のイノベーターと日本のイノベーターの交流を進めるために、イノベーターズ・ネットワークというプロジェクトを立ち上げています。イノベーションに国境はありません。参加者は、とてもユニークな活動をしている人たちなので、ぜひウェブサイトを覗いてみてください。

http://www.japansociety.org/page/programs/innovators_network

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

マンチェスター・ビッドウェル・コーポレーションの挑戦

雇用対策の事例をもう一つ。ピッツバーグにあるマンチェスター・ビッドウェル・コーポレーションは、インナーシティにおける雇用対策に取り組んでいます。ここがユニークな点は、雇用対策トレーニング・プログラムとして、化学実験、フレンチ料理、医薬品、園芸などのコースを提供している点。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

マッキンゼーの社会的インパクト債券レポート

「社会的インパクト債券」は、英国で始まり、米国でも本格的に導入されつつある、新しい形の資金調達メカニズムです。政府が債券を発行して資金を集め、この資金をNPOや社会的企業に投資します。一定期間後に、プロジェクトの成果が上がり、その分野での政府の直接支出が削減されたことが定量的に把握されれば、政府は、その削減部分を投資家に還元する、という仕組みです。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

米国が失業対策として「成功報酬債券」を立ち上げ

雇用対策の話題をもう一つ。ブログでも取り上げていますが、米国でも「社会的インパクト債券」が本格化しています。オバマ政権は、「成功報酬(Pay for Success)債券」を立ち上げ、農村部における雇用対策に20万ドルから最高100万ドルのグラントを出すことを決定しました。資金源は、政府支出を増やすのではなく、「社会的インパクト債券」を通じて調達します。この仕組みだと、予算のいたずらな拡大を抑制することが出来ますし、何よりも、事業の効果をきちんと定量的に把握できます。日本でも導入してはどうでしょう?
Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

エバーグリーン協働組合プロジェクト

失業者対策との関係で、幾つか話題を取り上げたいと思います。ブログでも取り上げましたが、先日、ホワイト・ハウスで開催された「フィランソロピーにおけるイノベーション・フォーラム」で取り上げられた事例の一つが、クリーブランド財団によるエバーグリーン協同組合プロジェクト。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

積極的な逸脱が真の創造を生み出す!

先日、ブログの方で、「たちの悪い問題(Wicked Problem)」に取り組むには、「不器用なリーダーシップ(Clumsy Leadership)」と「思慮深い解決法」が必要で、そのためには、「積極的な逸脱(Positive Dviance)」を実践する必要がある、という、オックスフォード大学サイードビジネススクールが提案している議論を紹介しました。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

ESOP:従業員持ち株会社制度

協同組合との関係でもう一つの話題です。米国では、ESOP (Employee Stock Ownership Plans)が制度化されています。これは、ストックオプションと異なり、免税措置が与えられ、従業員の経営参加を奨励するようになっています。ESOPを導入している企業のすべてがワーカーズ・コレクティブではないのですが、こうしたシステムも、ワーカーズ・コレクティブを発展させるための仕組みの一つになると思います。詳しくは、例えば、The National Center for Employee Ownershipのウェブサイトをご覧ください。

http://www.nceo.org

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

Coops USA

協同組合関係の話題をもう一つ。日本の生協の発展は、国際的に見てもとてもユニークな成功例だと思います。また、漁協や林業協同組合が、日本の資源保護に果たした役割も無視できません。農協については議論がありますが、やはり日本の農業保護に果たした役割は大きいでしょう。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather