フィランソロピー」カテゴリーアーカイブ

ハドソン研究所が「グローバル・フィランソロピーと資金移転インデックス」2013を発表。

ハドソン研究所は、毎年、ODA、民間投資、フィランソロピー、その他という項目毎に、開発途上国向けの資金移動を独自に分析し、報告書の形で発表しています。現状では、OECDのDAC統計に民間フィランソロピー資金の統計が含まれていないため、この報告書は貴重な情報源になっています。 続きを読む

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アメリカに浸透しつつある社会的インパクト投資

NYタイムズが、米国の社会的インパクト投資に関する記事を掲載しました。

9月にJPモーガンチェスがゲーツ財団と組んで四大感染症予防のために9400万ドルの投資ファンドを立ち上げ、最近は、ゴールドマンサックスが2.5億ドルの社会的インパクト投資の立ち上げを発表し、さらにモーガンスタンレーが100億ドルのインパクト投資プラットフォームを今後5年間に設立すると表明するなど、今年は立て続けに主流金融機関が社会的インパクト投資へのコミットメントを表明しました。もちろん、背景には、オバマ政権が成功報酬債権という社会的インパクト債権の導入を決定し、ゴールドマンサックスなどが関わってニューヨークでもプロジェクトが立ち上がったことがあります。 続きを読む

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米国ドナー・アドバイズド・ファンドの総資産が大幅に増大

米国のナショナル・フィランソロピック・トラストが発表した「ドナー・アドバイズド・ファンド・レポート2013」によると、米国のドナー・アドバイズド・ファンドの総資産は、2012年度に450億ドルになり、2011年度の総資産額380億ドルから大幅に拡大しました。この結果、ドナー・アドバイズド・ファンドによる寄付額は、全米の個人寄附総額の6%に達しています。また、口座数も2011年度から7%増加して20万以上となりました。 続きを読む

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協働のためのテクノロジーを強化する:米国財団センターの新レポート

米国財団センターが、モニターグループと共同で「協働のためのテクノロジーを強化する」という報告書を発表しました。フィランソロピーの世界では、現在、ファンディング・コラボラティブの組織化が積極的に進められていますが、これをさらに推進するために、現在、利用可能な協働のためのテクノロジーの一覧リストを作成し、さらに今後の更なる発展のための提言を行っています。提言も説得力がありますが、何よりも、一覧リストの形で掲載されているテクノロジーのカタログが非常に網羅的でとても参考になります。多分、幾つかは日本でも使えるのではないでしょうか。ご関心がある方は、ぜひご覧下さい。 続きを読む

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女性のギビング・サークル活動が変えるフィランソロピーの風景

ニューヨークタイムズ誌が米国で発展している女性主導のギビング・サークルを紹介する記事を掲載しました。ギビング・サークルというのは、個人が自発的に集まったり、学校や教会、コミュニティなどを拠点に集まったりして少額の資金を出し合い、NPOや社会起業家を支援する活動です。米国では、多くの女性によるサークルが組織されていて、活発に活動しています。一人あたりの寄付額は多様で、年間300ドル〜500ドルぐらいのところもあれば、5000ドル〜25,000ドルのレンジのところもあります。ただ、共通しているのは、女性達が、自分たちの意志でサポートする団体を決め、次世代の育成や女性のエンパワーメントに積極的に取り組んでいること。しかも、彼ら自身も、ネットワーク化を通じて、自分のキャリアステップに役立てています。

ギビング・サークルは、まさに「ソーシャル」時代の新しい草の根フィランソロピーのあり方を示していると思います。日本でも、女性のキャリア・ネットワークや大学の同窓会など、様々な組織が活発に活動していますから、こういう既存の団体をベースに、「ギビング・サークル」活動が動き出すと良いですね。

http://www.nytimes.com/2013/11/08/giving/giving-circles-more-impact-to-go-around.html?smid=fb-share&_r=0

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ゴールドマンサックスが社会的インパクト基金を立ち上げ

いよいよメインストリームの金融機関が社会的インパクト投資に乗り出しました。ゴールドマンサックスの発表によると、同基金は、目標規模2億5千万ドル、投資の対象となるのは、コミュニティ・ビルディング、雇用創出と社会的企業、社会的インパクト債権を含む革新的なソーシャル・ファイナンスの3分野だとのことです。もちろん、メインストリームのファンドサイズから見ると大きな基金ではないですが、これを機に、社会的インパクト投資に対する一般の関心が飛躍的に拡大することが期待されます。 続きを読む

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ビッグ・バン・フィランソロピー

クロニクル・オブ・フィランソロピー誌が、米国の中小財団によるビッグ・バン・フィランソロピーというユニークなプロジェクトを紹介しています。これは、毎年、100万ドル以上を開発途上国の貧困問題支援のために支出している小規模財団の連合体です。現在、12の財団や社会的インパクト投資団体が加盟し、緊密な情報交換を通じて、それぞれの団体のインパクトを最大化することを目指しています。

このプロジェクトの特徴は、頻繁に開催するビデオ・コンフェランスや電話会議などを通じて緊密に情報交換を行うけれども、グラント・メイキングの決定は、それぞれの団体が行う点。この意味では、大型財団がコンソーシアムを結成して特定の領域に共同で支援したり、基金を設立したりという、通常のCo-Fundingとは異なります。しかし、これら12の財団は、スタッフが限られている中、例えば、サイトビジットに入ったらその情報を共有し、また自分たちが支援しているプロジェクトの進捗状況を共有し率直に意見交換を行うことで、各財団だけでは達成できないインパクトを目指しています。もちろん、互いの関心が合えば、一つのプロジェクトに共同で支援することも可能。逆に、グランティーも、このグループに一括して申請することで、それぞれの財団に申請書を書くという手間を省くことが出来ます。

財団間の協働というのは、言うは易く行うは難し、の典型例ですが、こういう形で、拘束力はないけれど緊密なピア・ネットワークを築くというのは、長続きさせる一つのアイディアかも知れませんね。日本でもぜひ取り組んで欲しい事例だと思いました。

http://philanthropy.com/article/Foundations-Work-Together-to/142077/?cid=pw&utm_source=pw&utm_medium=en

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米国助成財団センターが米国助成財団の最新統計資料を発表

米国助成財団センターが 「Key Facts on US Foundations 2013」を発表しました。これによると、2011年に、米国の財団総数は81,777、総資産額は6,220億ドル、助成総額は490億ドルとなっています。2012年度の助成見込みは509億ドルで緩やかに助成額が伸びていることが伺えます。なお、米国の寄附総額における財団の寄附額は16%。やはり圧倒的に大きいのは72%を占める個人寄附になります。 続きを読む

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ゲーツ財団、JPモーガン他がグローバル・ヘルス投資基金を設立

JPモーガンのプレスリリースによると、同社はゲーツ財団他とのパートナーシップにより、グローバル・ヘルス投資基金を設立したとのことです。総額9400万ドルにのぼる基金は、グローバル・ヘルス分野に関する医薬品や治療法開発のための投資にあてられるとのこと。詳細は不明ですが、単なる財務収益だけでなく、社会的投資収益を加味したリターン計算がなされるとのことです。また、言うまでもなく、メザニン型の証券を設定することで、リスクの分割を図っています。 続きを読む

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