グラント・メイキング」カテゴリーアーカイブ

インパクト投資と財団

近年、急速に関心を高めているインパクト投資ですが、関心が先行していて現実が追いついていないというのが現実です。これを裏付ける調査をCenter for Effective Philanthropyが発表しました。 続きを読む

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マッカーサー財団が今年の「創造的で効果的なNPO大賞」を発表

マッカーサー財団はシカゴに本拠を持つ米国有数の大型財団の一つです。安全保障や科学技術など多様な分野に支援をしていますが、この財団の看板プログラムは通称「マッカーサー天才フェロー」とも呼ばれる個人向けのフェローシップ。分野や活動を問わず、まさに「天才」と呼ばれる才能を持った人達を選定し、5年で62万5千ドル(日本円約6,250万円)を何の条件もなしに与えると言うすごいプログラムです。このプログラムが発表される際には毎年、米国主要紙が「今年の天才フェロー受賞者は。。。」と報道するほど有名です。 続きを読む

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Glass Pockets:助成財団の透明性向上のためのオンライン・ツール

前回ご紹介した助成財団の透明性向上についての話題をもう一つ。米国財団センターが開発したGlass Pocketsというウェブサイトは、オンライン上で、助成財団が透明性向上に向けて取り組むのを支援するツールです。財団は、ステップアップ・ツールに従いながら、簡単に透明性向上を目指すことができますし、ウェビナーを通じて透明性の向上に関するセミナーに参加することも出来ます。 続きを読む

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助成財団活動の透明性向上に向けて

現代は、アカウンタビリティの時代です。行政、企業、NPOなど総てのセクターにおいて、何らかの形で情報を公開して活動の透明性を高め、主要なステイクホルダーに対して説明責任を果たすことが求められます。それは、ある場合には組織にとって都合の悪いことを外部に知らせることにもなりますが、長期的に見れば、そのような説明責任を果たす組織が外部からの信頼性を高め、幅広いネットワークの中で確固たるポジションを築いて、安定し、成長していくことが出来るのです。 続きを読む

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JPモーガンチェイスが2億5千万ドルで若者就業支援プログラムを立ち上げ

JPモーガンチェイスの発表によると、同社は、2億5千万ドルの予算で今後5年間にグローバル・エコノミック・オポチュニティ・イニシャチブを立ち上げるとのことです。イニシャチブは、米国と欧州の主要都市を対象に、若者の雇用ギャップを調査し、これを埋めるためにNPOと共同で若者向けの雇用訓練を行うとのこと。毎年5千万ドル(日本円で50億円)という巨額の資金は前代未聞の企業フィランソロピーです。さすがに私も数字をチェックし、さらに社会的投資の要素が含まれていないかを確認したのですが、発表を見る限り、純粋にグラントとして出すようです。これが事実ならものすごいプログラムになりそうです。来年の4月には詳細が発表されるとのこと。今後の展開に期待したいと思います。 続きを読む

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協働のためのテクノロジーを強化する:米国財団センターの新レポート

米国財団センターが、モニターグループと共同で「協働のためのテクノロジーを強化する」という報告書を発表しました。フィランソロピーの世界では、現在、ファンディング・コラボラティブの組織化が積極的に進められていますが、これをさらに推進するために、現在、利用可能な協働のためのテクノロジーの一覧リストを作成し、さらに今後の更なる発展のための提言を行っています。提言も説得力がありますが、何よりも、一覧リストの形で掲載されているテクノロジーのカタログが非常に網羅的でとても参考になります。多分、幾つかは日本でも使えるのではないでしょうか。ご関心がある方は、ぜひご覧下さい。 続きを読む

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ビッグ・バン・フィランソロピー

クロニクル・オブ・フィランソロピー誌が、米国の中小財団によるビッグ・バン・フィランソロピーというユニークなプロジェクトを紹介しています。これは、毎年、100万ドル以上を開発途上国の貧困問題支援のために支出している小規模財団の連合体です。現在、12の財団や社会的インパクト投資団体が加盟し、緊密な情報交換を通じて、それぞれの団体のインパクトを最大化することを目指しています。

このプロジェクトの特徴は、頻繁に開催するビデオ・コンフェランスや電話会議などを通じて緊密に情報交換を行うけれども、グラント・メイキングの決定は、それぞれの団体が行う点。この意味では、大型財団がコンソーシアムを結成して特定の領域に共同で支援したり、基金を設立したりという、通常のCo-Fundingとは異なります。しかし、これら12の財団は、スタッフが限られている中、例えば、サイトビジットに入ったらその情報を共有し、また自分たちが支援しているプロジェクトの進捗状況を共有し率直に意見交換を行うことで、各財団だけでは達成できないインパクトを目指しています。もちろん、互いの関心が合えば、一つのプロジェクトに共同で支援することも可能。逆に、グランティーも、このグループに一括して申請することで、それぞれの財団に申請書を書くという手間を省くことが出来ます。

財団間の協働というのは、言うは易く行うは難し、の典型例ですが、こういう形で、拘束力はないけれど緊密なピア・ネットワークを築くというのは、長続きさせる一つのアイディアかも知れませんね。日本でもぜひ取り組んで欲しい事例だと思いました。

http://philanthropy.com/article/Foundations-Work-Together-to/142077/?cid=pw&utm_source=pw&utm_medium=en

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フィランソロピーと開発援助機関のパートナーシップ

「フィランソロキャピタリズム」の共著者で、英国国際開発省勤務経験を持つマイケル・グリーンが、英国ガーディアン誌に面白いオピニオンを寄稿しました。タイトルは「緊縮財政の時代において 、フィランソロピストと開発援助機関は手を携えるべき」というものです。 続きを読む

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「戦略的フィランソロピー」への疑問

ノンプロフィット・クオータリーの8月12日付の記事「戦略的フィランソロピーが抱える問題点」が米国のフィランソロピー・セクターで波紋を呼んでいます。私の友人達も含めて、ブログ、Twitter、フェイスブックなどで様々な反応が流れています。さらにクロニクル・オブ・フィランソロピーも最近、関連記事を掲載しました。 続きを読む

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