投稿者「pha84025」のアーカイブ

バングラデシュ・ビル崩壊事故被害者に基金設立

この情報ボックスでも何度かお伝えしているバングラデシュのビル崩壊事故の続報です。NYタイムズによると、1100人にのぼる犠牲者の家族のために4000万ドルの補償基金が設立されるとのこと。ここでも主導者は、欧州の企業と労働組合団体です。ILOが調整した由。米国の企業は参加していません。報道には記述されていませんが、日本の企業も参加していないようです。 続きを読む

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拡大するシェア・エコノミー(共有経済)

ニューヨークタイムズの話題です。あのトーマス・フリードマンが、再びシェア・エコノミーを取り上げました。今回は、女性の起業家。ウェディング・ドレスや装身具一式を再利用するシステムを立ち上げて、女性達に、安価でしかも充実した結婚式の機会を与えようというプロジェクトを中心に、女性達の様々な取り組みを伝えています。 続きを読む

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世界経済フォーラムがインパクト投資に関する新報告書を発表

世界経済フォーラムが、インパクト投資に関する2本目の報告書を発表しました。「アイディアから実践へ、パイロット事業から戦略へ」と題された報告書は、インパクト投資がメインストリームの投資となるための道筋を具体的に提示しています。今まで、ハーバード大学などの研究機関、インパクトエコノミーなどのシンクタンク、そしてロックフェラー財団などの財団が様々な提案を行ってきましたが、さすが世界経済フォーラム。これらの諸文献をうまくまとめて非常に実践的で具体的な政策提言に仕上げました。これからしばらくはこの報告書がスタンダードなものになるという気がします。 続きを読む

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英国非営利団体の課題

この情報ボックスでは、英国の社会的投資や社会的インパクト債権の動向についても取り上げています。こうした革新的な動きは、もちろん日本においても参考にすべき点が多々あると思うのですが、一方で、こうした華々しい政府発表の陰で、非営利団体がどのように考えているのかを知るの重要です。

サードセクターの記事によると、2008年から始まる不況と2010年の保守・自由党連立政権による歳出削減は、非営利団体に大きな打撃となっており、さらに「結果に応じた支払いPayment-by-results」の導入は、非営利団体が本来のミッションを失い、成果の出やすい事業に集中して本来支援が必要な層への事業を後回しにするという傾向を助長させていると論じています。

ソーシャルイノベーションの設計に当たっては、こうした陰の面についてもしっかりしたデータ収集と分析に基づいて光を当てて行く必要があることは言うまでもありません。

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クラウドファンディングの現在をインフォグラフィックスで

FundRazrがクラウドファンディングの現状に関するインフォグラフィックスを発表しました。2013年に51億ドルの規模に達したクラウドファンディングの現状を分かりやすく説明しています。面白いのは、クラウドファンディングへの参加者も発信者も女性が多いこと、当然のように年齢層は20代から30代前半が中心で、デバイスはサファリを使用しているiPhone。。。。こういう情報は、今後、クラウドファンディングでの資金調達を考える上で参考になります。 続きを読む

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JPモーガンチェイスが2億5千万ドルで若者就業支援プログラムを立ち上げ

JPモーガンチェイスの発表によると、同社は、2億5千万ドルの予算で今後5年間にグローバル・エコノミック・オポチュニティ・イニシャチブを立ち上げるとのことです。イニシャチブは、米国と欧州の主要都市を対象に、若者の雇用ギャップを調査し、これを埋めるためにNPOと共同で若者向けの雇用訓練を行うとのこと。毎年5千万ドル(日本円で50億円)という巨額の資金は前代未聞の企業フィランソロピーです。さすがに私も数字をチェックし、さらに社会的投資の要素が含まれていないかを確認したのですが、発表を見る限り、純粋にグラントとして出すようです。これが事実ならものすごいプログラムになりそうです。来年の4月には詳細が発表されるとのこと。今後の展開に期待したいと思います。 続きを読む

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MBAでインパクト投資を実践する!

UCバークレー・ハース・ビジネス・スクールが「ハース・インパクト投資ネットワーク」というプログラムを立ち上げました。ハース・ビジネス・スクールとブリッジズ・ベンチャーの共同によるこのプログラムでは、MBA学生が投資先調査から、投資適格性調査、投資プロポーザルの作成までの過程を1年間のプログラムで実際に経験し、最終的にこのプロポーザルに基づいてブリッジズ・ベンチャーがスタートアップ企業に5万ドルの投資を行うというものです。MBA学生を対象としたインパクト投資トレーニング・プログラムの新たなモデルとして注目されます。 続きを読む

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金融包摂における「BOP消費者保護」

CGAPが「ピラミッド最底辺の金融消費者が行う償還請求を機能させるために」という報告書を公開しました。

モバイル技術の発達により、マイクロファイナンスによる金融包摂の手法は多様な広がりを見せています。従来は、貯蓄、ローン、投資、保険などの金融サービスにアクセスできなかった貧困層を対象とした各種金融サービスが開発されています。しかし、こうしたサービスの拡大は、一方で「消費者」の苦情をどのように処理するかという問題を生じます。開発途上国の農村地域の農民が、はるか遠くの都市部に拠点を持つ金融サービスに苦情を申し立てるにはどうすればよいでしょうか。また、いまだに識字率の低い開発途上国の低所得者層にとって、文書による苦情の申し立てを行うのはコストも手間もかかります。

この報告書は、こうしたピラミッド最底辺の金融消費者に特有な問題点を踏まえて、消費者ホットラインの設置やモバイル電話による苦情受け付け、リモート・バンキング業者による対応などの様々なチャネルを通じた対応などを通じて、このような消費者にもアクセス可能な償還請求メカニズムを可能な限り多く用意するよう提言しているとのこと。

BOPビジネスは、開発途上国の問題解決をビジネスを通じて実現しようというものですが、ビジネスと消費者の間に圧倒的な情報・交渉力格差が存在する中では、BOPビジネスに特有の消費者保護システムが設計される必要があるということでしょうか。金融包摂の領域のみにとどまらない問題を提起していると思いました。

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リソース・アライアンスがKnowledge Hubを開設

英国を拠点に、世界中のNPOの資金調達能力の向上を目指して活動を行っているリソース・アライアンスが、資金調達とフィランソロピーに関する情報を集めたKnowledge Hubを開設しました。特に、資金調達ツールと評価ツールは、色々な情報が掲載されていて参考になります。お勧め! 続きを読む

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