投稿者「pha84025」のアーカイブ

新たなエクセレントNPO認証システムが米国に登場

米国のStandard for Excellence InstituteがNPO向けの新たな認証システムを立ち上げました。米国の場合、NPOについては、ガイドスターやワイズギビングのようなNPOのレーティングシステムが発達しており、オンライン寄附やドナーアドバイズドファンドで寄附したいと思っている人たちは、まずこのサイトをチェックして、財務状況や事業実施能力、コンプライアンスなどをチェックします。その意味では、NPOの認証システムは既に米国で十分発達していて、新たな認証システムなど必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、今回の認証システムは、「倫理と説明責任」に焦点を絞り、しかも専門的な訓練を受けた認証者がチェックすることで、認証の信頼性を高めている点に特色があります。この点は、IRSの公開情報とウェブ情報だけに依存する既存のレーティングシステムと一線を画していると言えるでしょう。 続きを読む

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DataKind:データ科学者のプロボノサービスが世界を変える

米国のDataKindは、データ科学者がプロボノサービスで様々な社会課題に取り組むのを支援する団体です。ニューヨークに本拠を置き、バンガロー、ダブリン、サンフランシスコ、シンガポール、英国、ワシントンDCに支部を持ち、グローバルに活動しています。 続きを読む

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米国フィランソロピーの規制強化を巡る議論

米国は、NPOセクターもフィランソロピーセクターも世界最大規模を誇っていますが、この発展の陰には常にこうしたチャリティセクターに対する規制強化や批判がつきまとってきました。近年も、クリントン財団に対する外国企業からの寄附や寄付金の不正流用などが起きており、また規制強化を巡る議論が始まっています。 続きを読む

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米国が社会的インパクト債の法制化を準備中

米国では、3月に「社会的インパクト・パートナーシップ法」が超党派で上院に提出されました。内容は、米国政府が現在進めている社会的インパクト債(成功報酬債Pay for Success)をさらに推進するため、米国政府が補助金を出すにあたっては定量的な成果指標を導入し、また連邦、州、地方政府のそれぞれのレベルで財政支出削減を進めることを強化しようというもののようです。 続きを読む

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英国が社会的投資促進のための法整備を準備中

5月28日付で、「チャリティ(保護及び社会的投資)法」が英国貴族院に提出されたそうです。内容は、チャリティ委員会の権限強化やチャリティ理事会や経営者の就任資格の厳格化など、チャリティ団体の不正防止措置の強化と、チャリティ団体の社会的投資推進に向けた法整備の2つ。 続きを読む

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高パフォーマンスのための7つの必須項目

ソーシャル・セクターの組織にとっては、限られた予算で持続可能性を確保しつつ高いパフォーマンスを出すことは常に重要な課題です。万能薬はありませんが、事業や組織の運営において、どの点に留意しなければならないかは、ある程度一般化可能です。Leap of Reasonは、このためのパフォーマンス必須キャンペーンをウェブサイト上で展開しています。よくまとめられたものだと思いますので紹介しておきましょう。 続きを読む

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インパクト投資と財団

近年、急速に関心を高めているインパクト投資ですが、関心が先行していて現実が追いついていないというのが現実です。これを裏付ける調査をCenter for Effective Philanthropyが発表しました。 続きを読む

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フィランソロピーを巡る法的環境についてのグローバル指標

フィランソロピーを促進するためには、免税制度が不可欠です。個人の非営利組織に対する寄附の免税だけでなく、企業の寄附免税、資産の贈与、遺贈なども重要ですし、NPOの活動に対する免税も必要です。これを指標化し、国際的に比較することで、各国がよりフィランソロピーを促進することを支援しようというプロジェクトが英国のCAF,Nexusなどにより開始されました。 続きを読む

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社会的価値の7原則

日本でもSROIが知られるようになり、また社会的投資への関心が高まってきました。この基礎となるのが「経済的価値」ではない「社会的価値(ソーシャル・バリュー)」をどう評価するか、という問題です。経済中心から社会・コミュニティ中心へとシステムを変えていく上で中心となるのがこの「社会的価値」という考え方です。 続きを読む

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インパクト「測定」などやめて、「評価」を始めよう!

米国で最も影響力のある非営利コンサルタントの一つ、FSGのブログが、こんな挑戦的な記事を掲載しました。言うまでもなく、「インパクト測定」とは、最近はやりのインパクト投資や成果志向型支援のキーワード。集合インパクトやCSVなどのユニークなアプローチを提案してきたFSGにしては珍しい「正統派」の意見ですが、なかなか読ませます。 続きを読む

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