イノベーション・インパクト」カテゴリーアーカイブ

災害支援フィランソロピーの現在

自然災害、疫病、巨大事故など、災害の際には、国際社会の支援が必要です。特に、近年は、地球温暖化に伴う風水害の深刻化、人の移動に伴う疾病のグローバル化など、災害がもたらすインパクトも巨大化しつつあります。これに対処するためには、国際機関だけでなく、企業・助成財団の支援や個人の寄付も不可欠です。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

メトリックス 3.0

先日紹介した「データ志向」を巡る議論との関連で、2014年のスタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビューの記事を紹介しておきます。タイトルは、「メトリックス 3.0:メトリックスの共有に向けた新たなビジョン」です。この記事、メトリックス偏重を巡る議論のブレイクスルーの可能性を示していて非常に面白いです。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

データ志向アプローチのためのインフラ整備

欧米のソーシャル・セクターでは、近年、データ志向、エビデンス志向が声高に議論されています。確かに、「やること自体に意義がある」から「結果を出すことに意義がある=成果志向」へと大きくソーシャル・セクターが転換している中で、データやエビデンスを強調することは大切なことです。しかし、これをかけ声だけに終わらせたり、あるいは資金提供者(政府、財団)が、ただ一方的にソーシャル・セクターに丸投げして後は知らない、ということでは事態は改善されません。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

キャパシティ・ビルディング 3.0

NPOであれ社会的企業であれ、スタートアップから自立化、スケールアップへと組織を発展させていくことは本質的な問題です。これを支えるために、これまで様々なキャパシティ・ビルディング手法が開発されてきました。運営管理費支援から始まって、人材育成やテクニカル・アシスタンス、ベンチャー・フィランソロピー、さらにスケールアップのための社会的投資に至るまで、キャパシティ・ビルディングの手法の発展の歴史は、グラント・メイキングの発展において中核的な意味を持っています。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

王様は裸か?ー社会的インパクト投資の評価を巡って

先日お伝えしたユタ州の社会的インパクト債の疑惑に関係し、社会的インパクト投資の評価について参考になる記事がありますので共有しておきます。英国ビッグ・ソサエティ・キャピタルの戦略・マーケティング部長の寄稿で、タイトルは「王様は裸か?ー社会的インパクト評価のスタンダード」です。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

ユタ州の社会的インパクト債「成功」に重大な疑問が浮上!

先日、ご紹介したユタ州の社会的インパクト債「成功」の情報に重大な疑問が呈されました。ニューヨークタイムズの報道によると、このユタ州の社会的インパクト債の対象となったプレスクール教育プログラム、110名のうち1名を除いて全員が通常の教育プログラムに進学して「成功」した、とされていますが、専門家によると、これはありえないということです。同様の手法を適用した場合、通常の成功率はせいぜい10〜20%、非常に潤沢な資金を投入してきめ細かいケアを行ったとしても、その成功率は過去50%程度にとどまっていたとのこと。今回のユタのプロジェクトに対しては、それほど潤沢な資金が投じられていなかったにもかかわらず、ほぼ100%近い「成功」があったというのはあり得ないというのが、専門家の見解だそうです。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

ソーシャル・ファンドレイジングの新ツール

ソーシャル・メディアの登場により、ファンドレイジングの世界は一変しました。寄附をお願いする手紙を書き、ファンドレイザーが資産家を訪問して寄付を依頼し、あるいは会費制のファンドレイジング・イベントを開催し、という従来型のファンドレイジングから、フェイスブックやツイッターを使ったファンドレイジングへ、さらに、よりソーシャルな参加型ファンドレイジングへと進化を遂げています。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

社会的インパクト債とコレクティブ・インパクトの幸福な結合

スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(SSIR)が、米国で初めて、ユタ州の成功報酬債(PFS)プロジェクトが投資家へのリターン支払いに成功した事例を紹介しています。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

平和構築とインパクト・エンタープライズ

最近、社会的インパクトを志向する社会的企業をインパクト・エンタープライズと呼んで支援しようという動きがあることを紹介しましたが、このインパクト・エンタープライズの動きを平和構築にも応用しようという試みが始まっています。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

社会的インパクト債の評価指標

社会的インパクト債を運営する上で最大の問題となるのは、成果をどのように貨幣換算するかです。これにより、投資リターンの有無が決定されるわけですし、何よりも、社会的インパクト債導入の成果指標となるわけですから、この決定には、まさにマルチステイク・ホルダーのアプローチが必要となります。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather