社会的インパクト債の「失敗」を回避するためのガイドブック 米国版の社会的インパクト債である「成功報酬債(Pay for Success Bond)」は拡大を続け、法制化や政府の資金支援も発展しています。他方、先日お伝えしたユタ州の事例のように、その成果や資金配分のあり方についての疑問も呈されるようになりました。 続きを読む → Share Meby
ホワイトハウスで金融包摂フォーラム開催! 「金融包摂(Financial Inclusion)」という言葉、日本ではまだ一般的ではありませんが、金融を通じた社会包摂の促進を目指す取り組みとして、世界中で注目を集めています。今までは、主として開発途上国におけるマイクロファイナンスが、金融包摂の中心と見なされてきましたが、近年は、先進諸国にも普及し、先進諸国の貧困や社会的排除を打開する有力なツールとなる可能性が指摘されています。 続きを読む → Share Meby
サンベルナルディーノ銃撃事件とイスラム・フィランソロピー 先週、米国カリフォルニア州サンベルナルディーノで起きた銃撃事件は、イスラム国の影響を受けた米国人イスラム教徒のテロ事件として衝撃を与えました。日本でも、米国内で反イスラム感情が高まっていると報道され、また次期大統領選に共和党から出馬しているトランプ氏が、例によって過激に「イスラム教徒の入国を制限すべきだ」という発言をして物議を醸しています。しかし、多様性を重んじる米国では、こういう報道の陰で、様々な努力が進められていることを見逃してはならないと思います。 続きを読む → Share Meby
ユタ州SIB(続報) 先日、ご紹介したユタ州の社会的インパクト債の評価を巡っても、引き続き、米国内では議論が続いています。どういう議論か簡単にご紹介しておきますと、争点となっているのは、ユタ州の社会的インパクト債事業です。幼児教育を通じて特別学校への進学者数を減らせば、それに応じてリターンがあるというプログラムが「1年目で成果を上げ、ゴールドマンサックスなどの投資家にリターンが出た」という記事に対して、専門家から、「成功したという成果は、通常ではあり得ないもので疑わしい」という批判が出ました。これをきっかけに、社会的インパクト債とその手法を巡って議論が続いているのです。 続きを読む → Share Meby
ザッカーバーグ氏のフィランソロピーモデル(続々編) ザッカーバーグ氏のフィランソロピーに関するさらなるコメントです. 12月4日に、ザッカーバーグ氏自身のメッセージがポストされました。これによると、「財団を作ったら、その時点で免税になるけれど、財団には制約がある。自分たちにとって最も重要なものは、ベストの仕事を行う組織に資金を提供する柔軟性にある。その組織がどのような法人格を持っているかは関係ない。もちろん、LLCの場合、キャピタルゲインに課税されるけど、自分たちは払うつもりだ。」ということでした。 続きを読む → Share Meby
ザッカーバーグのフィランソロピー・モデル(続報) 先日お伝えしたフェイスブック創設者ザッカーバーグとその奥さんチャンさんの2人が始めるフィランソロピー活動「チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ」についての議論がさらに盛り上がっているのでご報告します。 続きを読む → Share Meby
市民社会の危機とグローバル・フィランソロピーの対応 80年代末の冷戦の崩壊により、共産圏諸国との壁が開放されたことで、グローバル・フィランソロピーは一気に拡大しました。欧米諸国の助成財団は、こぞって中東欧諸国や中央アジア諸国の民主化や体制移行への支援に参画し、日本もアジアの旧社会主義諸国の支援に官民で取り組みました。90年代初頭には、グローバルな市民社会の形成が熱気を持って語られていました。 続きを読む → Share Meby
ロサンゼルスがNPOのフルコスト・リカバリー方針を決定 米国ノンプロフィット・クオータリー誌の報道によると、ロサンゼルス郡の監督委員会が、全会一致で同郡内の非営利組織に対するフルコスト・リカバリー方針を徹底するよう決議し、郡長に提出したそうです。 続きを読む → Share Meby
ニューヨーク市がホームレス支援に30億ドル! クロニクル・オブ・フィランソロピー誌が、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を紹介しています。これによると、ニューヨーク市は、ホームレス支援のために、補助金と免税を組み合わせる形で今後18ヶ月にわたり非営利組織と不動産開発業者に30億ドルの支援を行うとのこと。 続きを読む → Share Meby
キャパシティ・ビルディング 3.0 コメントを残す NPOであれ社会的企業であれ、スタートアップから自立化、スケールアップへと組織を発展させていくことは本質的な問題です。これを支えるために、これまで様々なキャパシティ・ビルディング手法が開発されてきました。運営管理費支援から始まって、人材育成やテクニカル・アシスタンス、ベンチャー・フィランソロピー、さらにスケールアップのための社会的投資に至るまで、キャパシティ・ビルディングの手法の発展の歴史は、グラント・メイキングの発展において中核的な意味を持っています。 続きを読む → Share Meby