投稿者「pha84025」のアーカイブ

社会的インパクト債の「失敗」を回避するためのガイドブック

米国版の社会的インパクト債である「成功報酬債(Pay for Success Bond)」は拡大を続け、法制化や政府の資金支援も発展しています。他方、先日お伝えしたユタ州の事例のように、その成果や資金配分のあり方についての疑問も呈されるようになりました。 続きを読む

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ImpactMattersの「インパクト監査」の可能性

ウォール・ストリート・ジャーナルが、イェール大学のディーン・カーラン教授が新たに立ち上げたImpactMattersという非営利団体を取り上げています。この団体は、企業会計・監査の手法を非営利団体用に改訂し、「インパクト監査」という新たな手法を開発して非営利監査に乗り出したとのこと。 続きを読む

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カルバート財団が米州開発銀行と新たなインパクト投資を開始

この情報ボックスでも何度か取り上げているカルバート財団が、米州開発銀行とパートナーを組んで、中南米における中小企業、教育、住宅、農業協同組合などに対するデット投資プログラムを立ち上げました。初期投資額は2000万ドルとのこと。 続きを読む

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フィランソロピー・社会的経済 青書2016発表!

この情報ボックスでもたびたび紹介しているスタンフォード大学のルーシー・バーンホルツ氏が、「フィランソロピーと社会的経済 青書2016」を発表しました。2010年から毎年、彼女が個人的に発表している青書は、フィランソロピーと社会的経済の現状と将来を的確に把握していて、この分野に関心を持つ人たちの必読書になっています。実際、彼女は早い時点から社会的インパクト投資や社会的インパクト債の発展を見通し、非営利と営利のハイブリッド化について考えてきました。まさにこの業界のオピニオン・リーダーの1人と言って良いと思います。 続きを読む

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ホワイトハウスで金融包摂フォーラム開催!

「金融包摂(Financial Inclusion)」という言葉、日本ではまだ一般的ではありませんが、金融を通じた社会包摂の促進を目指す取り組みとして、世界中で注目を集めています。今までは、主として開発途上国におけるマイクロファイナンスが、金融包摂の中心と見なされてきましたが、近年は、先進諸国にも普及し、先進諸国の貧困や社会的排除を打開する有力なツールとなる可能性が指摘されています。 続きを読む

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ベンチャー・フィランソロピーの非財務支援実用ガイド

欧州ベンチャー・フィランソロピー協会が、最近出した「非財務支援を通じた価値付与のための実用ガイド」は、欧州ベンチャー・フィランソロピー協会が過去10数年間にわたり蓄積してきた非財務支援のマネージノウハウをすべて集約した画期的なもので、ぜひ広く読まれてほしいガイドです。 続きを読む

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サンベルナルディーノ銃撃事件とイスラム・フィランソロピー

先週、米国カリフォルニア州サンベルナルディーノで起きた銃撃事件は、イスラム国の影響を受けた米国人イスラム教徒のテロ事件として衝撃を与えました。日本でも、米国内で反イスラム感情が高まっていると報道され、また次期大統領選に共和党から出馬しているトランプ氏が、例によって過激に「イスラム教徒の入国を制限すべきだ」という発言をして物議を醸しています。しかし、多様性を重んじる米国では、こういう報道の陰で、様々な努力が進められていることを見逃してはならないと思います。 続きを読む

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包摂的起業(Inclusive Entrepreneurship)の促進

主要先進諸国はポスト福祉国家に向けて様々な試行錯誤を進めています。低成長の時代には、若者に十分な雇用機会を与えることが出来ない一方で、高齢者や障害者に対する福祉サービス提供の財源は限られています。シングルマザーの貧困の問題も深刻です。こうした問題には、従来型の福祉国家モデルではなく、新たなモデルの構築が必要です。 続きを読む

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ユタ州SIB(続報)

先日、ご紹介したユタ州の社会的インパクト債の評価を巡っても、引き続き、米国内では議論が続いています。どういう議論か簡単にご紹介しておきますと、争点となっているのは、ユタ州の社会的インパクト債事業です。幼児教育を通じて特別学校への進学者数を減らせば、それに応じてリターンがあるというプログラムが「1年目で成果を上げ、ゴールドマンサックスなどの投資家にリターンが出た」という記事に対して、専門家から、「成功したという成果は、通常ではあり得ないもので疑わしい」という批判が出ました。これをきっかけに、社会的インパクト債とその手法を巡って議論が続いているのです。 続きを読む

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Lean Dataのさらなる展開

先日お伝えしたアキュメン・ファンドの新たな評価手法Lean Dataについて、スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(SSIR)が追加で記事を掲載しました。記事からは、ケース・スタディとフィールド・ガイドもダウンロードできるようになっていてお勧めです。 続きを読む

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