投稿者「pha84025」のアーカイブ

SROIを巡る「神話」に反論する

社会的投資収益率(SROI: Social Return of Investments)の評価手法が普及するに伴い、これに対する批判も拡大しています。しかし、その批判の中には、SROIの概念に対する誤解に基づくものが多いのが現実です。社会的価値を評価するために望ましい手法は何かという観点からは、より建設的な議論が求められます。 続きを読む

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評価の第五の波:社会的インパクト評価

ロックフェラー財団が、評価の「第五の波」として、社会的インパクト評価の定式化に乗り出しました。昨年、公開された「第五の波:社会的インパクト評価」という報告書が、この動向を簡潔に要約しています。 続きを読む

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格差・貧困問題に向けた「資産と機会の向上」全米キャンペーン

米国でも深刻化している格差・貧困の問題。これに取り組むには、様々なアプローチがあります。累進課税の強化を通じた資産の再分配、低所得者層向けの福祉や職業訓練の充実、セイフティネットの拡充等々、様々な取り組みが進められてきました。 続きを読む

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英国ファンドレイジング基準委員会の新方針

以前にご紹介しましたが、昨年、英国で、ある老女が慈善団体からの大量の寄付勧誘状を送られて精神的に追い詰められ、自殺するという事件が起きました。これを機に、英国ファンドレイジング団体の独立自主規制団体である英国ファンドレイジング基準委員会(FRSB: FundRaising Standards Board)が、事件の調査を開始し、ファンドレイジング基準の再検討を重ねてきました。その成果は、昨年6月に中間報告という形でまとめられていたのですが、今回、最終報告が発表されました。 続きを読む

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GuideStarが新たなNPOレーティング指標を公開

米国では、NPOのレーティング・サイトが発展しています。米国の寄附者は、まずこのレーティング・サイトをチェックし、気になるNPOの活動状況や財務状況を確認し、信頼できると判断した上で寄付を行うのが一般的です。NPOにとっては、レーティングの内容が寄付額に直結しますので、その指標の設定の仕方を巡っては、今まで激しい議論が展開されてきました。 続きを読む

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欧州コミュニティ財団イニシアチブが立ち上げられました。

私は、ビル・ゲイツのような資産家が設立する巨大財団と同じぐらい、コミュニティ財団もフィランソロピーの発展に重要な役割を果たしていると思っています。なぜなら、規模は圧倒的に小さいけれど、コミュニティ財団は、コミュニティのニーズを丁寧にすくい取り、持続可能な形でコミュニティに貢献できるからです。 続きを読む

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社会的インパクト債第一号事業の最終評価報告書が公開される

ここ数年で急速に拡大し、英米のみならず、オーストラリア、カナダ、韓国など世界各地で導入が進められている社会的インパクト債(SIB)。この第一号事業は、英国のピーターバラ刑務所の再犯予防事業でした。この事業については、既に成果報告やパフォーマンス報告が公開されていますが、昨年末に法務省が委託した最後の評価報告が公表されました。これに関連し、英国の市民社会メディアが辛口の論考を掲載しています。 続きを読む

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NPO運営をサポートするデジタル・ツール共有サイト

NPOの運営において、デジタル・テクノロジーは今や欠かせないツールになりました。ファンド・レイジング、広報、アドボカシー・・・とほぼすべての領域において、デジタルなしで済ますことは出来ません。でも、どんどんと発展を遂げていくテクノロジーについて行くのは大変だし、これを追っかけている時間もない、というのがNPOの方々の本音だと思います。 続きを読む

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災害支援フィランソロピーの戦略ブック

フィランソロピーの役割の一つに災害支援があります。災害直後の寄付・物資集めやボランティア派遣、さらに中長期的な復興支援に向けたコミュニティ財団の活動やNPOの活動など、フィランソロピーの役割は災害支援において重要な役割を果たします。 続きを読む

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グローバルに広がるShared Value Initiative

CSRからCSV (Creating Shared Value)へ、というスローガンを掲げて立ち上げられたSVI (Shared Value Initiative)が、活動を活発化させています。2015年にはサミットを開催し、さらにコンサルタント向けのトレーニング・プログラムも始まりました。グローバルな企業が、そのリソースを活用して社会に貢献していくというビジネス・モデルは、ますますその存在感を高めつつあります。 続きを読む

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