ソーシャル・ファイナンス」カテゴリーアーカイブ

社会的インパクト債のさらなる発展のために

ここに来て、社会的インパクト債に関する様々な記事が米国の主要紙を賑わせています。ブルッキングス研究所が、今日、大規模なシンポジウムを開催することや、各州で新年度の社会的インパクト債の案件が公表されたことが影響しているようです。内容は、かなり一般的なものですが、今後は、さらに専門家も加わって密度の濃い議論を展開してほしいと思います。 続きを読む

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社会的インパクト債の主流化?

社会的インパクト債の主流化が進みそうです。タイム誌がオンライン上で、好意的な記事を掲載しました。記事は、米国であれほど対立の深い共和党と民主党が、社会的インパクト債については、連邦政府レベルでも州政府レベルでも超党派で社会的インパクト債を推進しているとした上で、きちんと設計されていれば以下のような導入のメリットがあると整理しています。 続きを読む

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BRIDGEは世界のソーシャル・セクターに革命をもたらすか?

BRIDGEプロジェクトをご存じでしょうか。Basic Registry of Identified Global Entitiesの略です。日本語に訳すと、グローバル団体識別情報基礎登録システムとでもなるのでしょうか。簡単に言えば、世界中のソーシャル・セクターの団体すべてに、マイナンバーのような基本番号を割り当てようというプロジェクトです。現在は、基本番号を割り当てているだけですが、今後は、ガイドスターのように、団体情報を掲載し、データベースとしての機能も持たせようとしています。最近、その第一弾として、団体名かBRIDGE番号での検索がオンライン上で可能になりました。 続きを読む

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社会的インパクト投資の2016年のビッグチャンス

G8社会的インパクト投資フォーラムの基礎資料となった「社会的インパクトを投資可能にする」(https://www.spf.org/publication/detail_15838.html)の著者マクシミリアン・マーチンが、2016年に社会的インパクト投資が発展する可能性のある4領域についての論考を発表しました。彼は、「インパクト・エコノミー」という考え方を提唱していて、非常に視野の広い議論を展開する人なので、なかなか説得力のある議論を展開しています。おそらく、社会的インパクト投資が今後大きく伸びる分野はこの4つになるでしょう。 続きを読む

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FinTechがソーシャル・イノベーションを加速する

日経がFinTech特集号を発行し、先日はNHKのクローズアップ現代がFinTechを取り上げるなど、日本でもようやくFinTechが動き出しました。FinTechというのはFinance / Technologyの略で、金融商品やサービスに最新のITテクノロジーを導入しようという動きです。海外では、ITベンチャーが参入して、デジタル通貨、オンライン銀行、オンライン決済など様々なサービスを導入して新たな市場を作りだし、主流の金融機関を脅かしています。 続きを読む

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ベンチャー・フィランソロピーと社会的投資ガイドの決定版登場

欧州ベンチャー・フィランソロピー協会(EVPA: European Venture Philanthropy Association)が「ベンチャー・フィランソロピーと社会的インパクト投資の実践ガイド」を刊行しました。おそらくこの報告書、現時点で入手できる最良の実践的なガイドとして、今後、ベンチャー・フィランソロピーや社会的インパクト投資を始めたいと思っている人達のスタンダードなガイドブックになると思われます。この分野に関心のある方は、必読です。 続きを読む

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インパクト投資の新たな発展に向けた提案

ハーバード・ビジネス・レビューにブリッジズ・ベンチャーズのブライアン・トレスタッドが寄稿しました。彼は、インパクト投資の先駆者の1人で、現場を長く見ているので説得力のある議論を展開しています。 続きを読む

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格差・貧困問題に向けた「資産と機会の向上」全米キャンペーン

米国でも深刻化している格差・貧困の問題。これに取り組むには、様々なアプローチがあります。累進課税の強化を通じた資産の再分配、低所得者層向けの福祉や職業訓練の充実、セイフティネットの拡充等々、様々な取り組みが進められてきました。 続きを読む

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社会的インパクト債第一号事業の最終評価報告書が公開される

ここ数年で急速に拡大し、英米のみならず、オーストラリア、カナダ、韓国など世界各地で導入が進められている社会的インパクト債(SIB)。この第一号事業は、英国のピーターバラ刑務所の再犯予防事業でした。この事業については、既に成果報告やパフォーマンス報告が公開されていますが、昨年末に法務省が委託した最後の評価報告が公表されました。これに関連し、英国の市民社会メディアが辛口の論考を掲載しています。 続きを読む

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