社会的インパクト債券」カテゴリーアーカイブ

貧困対策におけるエビデンス政策の両義性

先日、米国共和党が、「A Better Way: Our Vision for a Confident America」という貧困対策のための政策提言を発表しました。共和党と言えば、「小さな政府」の名の下に、富裕層減税と貧困層予算削減を主張する党という印象が強いのですが、今秋の大統領選挙を意識したのか、貧困対策に本格的に乗り出しました。 続きを読む

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社会的インパクト債と「エビデンス」

「社会的インパクト債」の本質を理解するためには、これを「エビデンス重視政策(Evidence-based Policy)」の中で発展してきた「成果連動型助成(Pay by Results Grant)」におけるパブリック・プライベート・パートナーシップの一手法として捉える必要があります。社会的インパクト債は、政府の財政支出削減のための魔法のツールなどでは決してありません。 続きを読む

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シカゴSIBの「成果」とこれを巡る議論

カタリスト・シカゴによると、シカゴの幼児教育に対する「社会的インパクト債(SIB: Social Impact Bond)」が当初プロジェクトで成功基準をクリアし、初期成果に対する50万ドルの「成功報酬」を投資家に保証した、と報道しています。 続きを読む

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米国で進む社会的インパクト債の法制化

アーバン・インスティチュートが、現在、下院で法制化準備が進められている「成果報酬型社会的インパクト・パートナーシップ法(SIPPRA: Social Impact Partnership to Pay for Results Act)の概要を紹介する記事を掲載しました。 続きを読む

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米国第一世代の社会的インパクト債の評価報告

米国では2011年に社会的インパクト債(SIB: Social Impact Bond)が初めて導入されました。その後、連邦政府が成功報酬債(PFS: Pay For Success Bond)として正式に事業を開始し、現在は10件の事業が現実に立ち上がっています。この第一世代のPFSの報告書を、ノンプロフィット・ファイナンス・ファンドが公表しました。米国PFSの現状と課題を知る上で、非常に有益な報告書となっていますので紹介しておきます。 続きを読む

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成果志向ファンディングとしての社会的インパクト債

日本では、社会的インパクト債を政府の財政削減のための有力なツールであるとする誤解が一部で広まっているようです。しかし、社会的インパクト債は、あくまでも「成果志向型ファンディング(Outcome-based Funding)」という大きなカテゴリーにおける、パブリック・プライベート・パートナー型資金調達手法だと理解すべきです。財政削減というのは、主目標ではありません。 続きを読む

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英国政府が2016年度社会的投資戦略を発表!

英国政府が、2016年度社会的投資戦略報告書、及び英国を社会的投資のグローバルハブとする戦略報告を発表しました。英国政府は、2000年の社会的投資タスクフォース設立以来、2013年のG8社会的インパクト投資タスクフォース設立、そして2015年のグローバル社会的インパクト投資ステアリング・グループ設立と、21世紀の社会的投資マーケットの確立に主導的な役割を果たしてきました。その成果を踏まえた今回の2つの報告書、今後のグローバルな社会的投資マーケットを考える上で要注目の論点が満載で興味深いものとなっています。以下、CAF Pioneers Postの記事から概要をお伝えしておきます。 続きを読む

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SIGはSIBの代替モデルになり得るか?

日本でも注目を集めている社会的インパクト債(SIB)。これに対抗する形で、米国サード・セクター・キャピタル・パートナーズが、社会的インパクト保証(SIG: Social Impact Guarantee)という新たなコンセプトを発表しました。彼らは、現在、パイロット事業を進めており、うまくいけば2016年中に事業を立ち上げる予定とのことです。 続きを読む

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アフリカで初の社会的インパクト債が開始される

南アフリカのケープタウン大学MBAに在籍しておられる谷口さんから情報を頂きました。同大学のBertha Centre for Social Innovation and Entrepreneurshipが、南アフリカの保健省、社会開発省と共同で、アフリカ初の社会的インパクト債を立ち上げたということです。 続きを読む

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社会的インパクト債「失敗事例」の教訓

社会的インパクト債で初の「失敗事例」となり、プログラムの終了を待たずに契約打ち切りとなったニューヨーク市のライカーズ島少年院事業に関する報告書が公開されました。何が問題だったのかが、当事者の視点で生々しく描かれており、参考になります。 続きを読む

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