イノベーション・インパクト」カテゴリーアーカイブ

インパクト・ソーシングの波が米国に逆輸入!

かなり以前ですが、「インパクト・ソーシング」というコンセプトを紹介したことがあります。これは、IT産業などでソフトの開発をするときなど、コーディングの一部を開発途上国にアウト・ソーシングすることで、開発途上国の若者の雇用支援や教育支援を行おうというもの。米国のNPOが中間支援団体として入り、米国の大手IT企業と交渉しながら、作業の中の比較的簡単な部分を開発途上国のNPOに回し、開発途上国側では若者を訓練して、その仕事を通じて雇用します。採用された若者には、大学進学のための奨学金なども支給されるというシステムです。Digital Jobs AfricaやSama Groupなどが有名です。 続きを読む

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コレクティブ・インパクト・フォーラム

「世界を変える偉大なNPO」で日本でも普及しつつある「コレクティブ・インパクト」アプローチ。今更説明する必要もありませんが、これは「触媒型フィランソロピー」とセットになる考え方、セクターを越えた様々なアクターが、共通の目標と評価測定基準を設定し、基幹団体(Backbone organization)の調整に基づいて、コミュニティの変革を目指すという手法です。 続きを読む

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NPOのデータ活用法

ビッグデータが社会を根本的に変えようとしている中、NPOはデータとどう向かい合うべきでしょうか。大企業や政府主導で進んでいて、所詮、NPOは関わる世界ではない、という反応もありえますが、今の時代、データへの意識を持たずに組織の存続は不可能。では、どこから始めれば良いか・・・をとてもわかりやすくまとめた記事がスタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビューに掲載されたので紹介しておきます。 続きを読む

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周縁から中心へ:市民社会の新たな発展

私が、というよりもおそらく市民社会やNPOセクターのことを思考している人間であれば誰でも最大限の敬意を払っているLucy BernholzがAlliance Magazineに記事を投稿しました。タイトルは、「周縁から中心へ」。彼女が毎年発表している青書の2010年において取り上げた社会的投資や社会的企業が2015年には市民社会の中心を占めるに至ったことを踏まえて、この新しい時代の市民社会のあり方を考察した記事です。 続きを読む

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毎月100ドルで世界を変えるグローバルネットワーク

ニューヨークタイムズがAwesome財団のニューヨーク支部の活動をレポートしています。Awesome財団というのは、2009年にボストンから始まったグローバルなフィランソロピー・ネットワークです。でも、スーパーリッチの集団ではありません。普通の人たちの集まりです。仕組みは簡単。毎月100ドルを寄附できる理事会メンバー(Trusteeと呼んでいます)を最低10名集めて登録すれば、財団の支部を作ることが出来ます。そして、毎月、1000ドルのグラントをAwesomeなプロジェクトに寄附する。それだけです。Awesomeというのは「素晴らしい」とか「凄い」という意味。もちろん、何がAwesomeなのかを決めるのは、各支部の理事たちです。 続きを読む

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将来の機会を見える化する:Opporutunity Index

ビッグデータの活用事例として、ひとつ米国のユニークな取組を紹介します。Opportunity Indexです。これは、郵便番号を入れると、その地域における貧困率、犯罪率、収入水準、進学率、住居費支払い率、若者失業率が一目でわかるというマッピング型のデータベースです。 続きを読む

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データ革命を民主化する:新たなデータ市民社会運動

ビッグデータによるソーシャルイノベーションが世界中で進行中です。消費者行動から、寄附、あるいあ災害や紛争時の情報共有に至るまで、生活のあらゆる分野でデータ革命が進められています。しかし、その多くは、巨額の予算と権限を持つ政府と少数の企業がコントロールしています。このような社会の変化の中で、市民社会はどのように対応すべきでしょうか。 続きを読む

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ニューヨーク初の社会的インパクト債は失敗!

The Bond Buyer紙がニューヨーク初の社会的インパクト債が失敗に終わったと報じています。対象となっていたプロジェクトは、青少年受刑者の更生プログラム。第三者評価によりプロジェクト進捗状況を評価したところ、当初の目的を達成していないことが判明したため、プロジェクトは打ち切りとなったと言うことです。この結果、ゴールドマンサックスは720万ドルの投資のうち、120万ドルの損失を計上したとのこと。残りの600万ドルは、ブルームバーグ・フィランソロピーという助成財団が損失補填をしました。 続きを読む

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社会的企業の社会的インパクト測定の分析

新たなソーシャルセクターの担い手として注目を集める社会的企業ですが、やはり彼らの活動の成否の鍵を握るのは、社会的インパクト測定。日本では、SROIが有名ですが、海外を見渡せば、社会的インパクト測定手法は様々なものが開発されています。 続きを読む

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ビッグデータ活用マッピングが飢餓との戦いを革新する。

日本でも、子どもの貧困の問題が大きく取り上げられています。相対的貧困率が16%と言うことは、教室の子どもの6人に一人が相対的貧困状態にあると言うこと。給食だけが主要な栄養源となっているという悲惨な状況が拡大しつつあります。 続きを読む

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