市民社会」カテゴリーアーカイブ

アジアで拡大するギビング・サークル運動

ギビング・サークルというのは、個人が集まって資金を出し合い、特定の目的のための寄附を行うという仕組みです。米国では、コミュニティ財団やコンサルティング団体がホストになり、こういうサークルを組織しています。もちろん、完全にコミュニティの仲間同士による自発的なギビング・サークルというのもあります。例えば、ニューヨークのアジア女性ギビング・サークルは、ニューヨークで働くアジア系アメリカ人女性のミッドキャリアが集まり、同じニューヨークのアジア系女性の支援を行うための寄附を行っています。これ以外にも、大学や都市、エスニックグループなどの仲間が集まって、様々なギビング・サークル活動が展開されています。一人あたりの寄付額は少なくとも、50人とか100人とかの人間が集まれば、インパクトを持った支援を行うことが可能だというのが魅力の一つです。 続きを読む

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コミュニティ・シェアズ:コミュニティ・ビジネスの資金をコミュニティ自身で調達する新たな仕組み

社会的企業であれ、コミュニティ・ビジネスであれ、どんなに良いアイディアがあって、どんなにそのアイディアがコミュニティのニーズに応えていても、立ち上げ資金がなければ始まりません。しかし、コミュニティ・ビジネスというと、普通の銀行はなかなか融資に応じてくれませんし、仮に応じたとしても、担保を取られたり、リスクが高いからと言って高い金利を設定されたりしてしまいます。さらに言えば、コミュニティ・ビジネスの場合、ニッチの市場を相手にしているため、ビジネスが軌道に乗るまで時間がかかりますが、こうしたニーズにも普通の融資は対応していません。 続きを読む

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CN3.0を巡って(続き)

先ほど、チャリティ・ナビゲーターの新レーティング基準についてご紹介しました。これについて、クロニクル・オブ・フィランソロピーが長めの記事を掲載しているのでシェアしておきます。アドボカシー系のNPOやアート系のNPOが、ソーシャル・サービス提供型や国際開発型のNPOと同じ基準で評価されることについて問題提起をしています。また、NPOセクター全体が、CN3.0を受け入れる現実的な準備が出来ているのかどうかについても疑問を呈しています。 続きを読む

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チャリティ・ナビゲーターの新たなNPO評価基準

米国では、NPOレーティング・システムが発達しています。NPOに寄附しようと考える人は、まずこうしたレーティング専門のサイトでNPOのレーティングをチェックし、問題がないか確かめた上で寄附をします。このレーティング・システムの代表的な存在であるチャリティ・ナビゲーターは、2012年に620万のサイトビジットがあり、毎年100億ドル以上の寄附にインパクトを与えています。 続きを読む

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ファンディング・セントラル:非営利団体向け資金調達総合支援サイト

先日、コミュニティ・ビジネス向けの資金調達支援サイトであるコミュニティ・シェアズをご紹介しました。英国では、非営利団体が資金調達を行うのを支援するサイトも充実しています。例えば、ファンディング・セントラルは、全国ボランティア団体協議会(NCVO)が、英国政府市民社会局から資金支援を得て運営しているサイトで、英国で活動する非営利団体が、資金源を探すための充実した情報を提供しています。 続きを読む

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コミュニティ・シェアズ:コミュニティ・ビジネスの資金をコミュニティ自身で調達する新たな仕組み

社会的企業であれ、コミュニティ・ビジネスであれ、どんなに良いアイディアがあって、どんなにそのアイディアがコミュニティのニーズに応えていても、立ち上げ資金がなければ始まりません。しかし、コミュニティ・ビジネスというと、普通の銀行はなかなか融資に応じてくれませんし、仮に応じたとしても、担保を取られたり、リスクが高いからと言って高い金利を設定されたりしてしまいます。さらに言えば、コミュニティ・ビジネスの場合、ニッチの市場を相手にしているため、ビジネスが軌道に乗るまで時間がかかりますが、こうしたニーズにも普通の融資は対応していません。こういう問題への一つの解決策として英国で導入されたのがコミュニティ・シェアズです。 続きを読む

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社会的インパクト債券発展のための諸条件

英国のシンクタンク「ソーシャル・マーケット財団」が7月末に発表したレポート「リスキーなビジネス:社会的インパクト債券と公共サービス」は、期待が先行しがちの社会的インパクト債券のリスクを冷静に分析し、その上で、さらに社会的インパクト債券が発展していくためには何が必要かを論じていて役に立ちます。レポートによれば、現在の社会的インパクト債券のシステムには以下のようなリスクがあります。 続きを読む

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中国が国際NGOの規制を緩和

チャイナ・デイリーの記事によると、中国政府は、中国で活動する国際NGOに対する規制を一部緩和したようです。具体的には、中央政府ではなく地方政府への申請が可能になり、またNGOとしての認定要件も一部緩和されたとのこと。まだ規制は残っていますが、とりあえずの前進として国際NGOは評価しているようです。 続きを読む

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インド・フィランソロピーの新たな展開:UBSとLSEが報告書を発表

UBSとLSE (London School of Economics)が「インドのフィランソロピーを解明する」という報告書を発表しました。アジアのフィランソロピーの現状についての情報が不足している中、インドのフィランソロピーの歴史的発展から現状と課題までを網羅的に概観しようという報告書は大変参考になります。 続きを読む

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フィランソロピーの自由度比較調査:日本は世界のトップクラス!

少し以前の情報ですが、米国ハドソン研究所が「フィランソロピーの自由度:国際比較に関するパイロットスタディ」報告書を発表しました。これは、世界主要各国のフィランソロピーセクターや市民社会団体(CSO)に対する政府の規制と免税措置などの優遇措置を指標化し、比較しようというプロジェクト。日本については、大阪大学の山内教授とCSOネットワークの黒田さんが分析しています。 続きを読む

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