オピニオン」タグアーカイブ

バングラデシュ・ビル崩壊事故フォローアップ

ニューヨークタイムズが、フォローアップに関する論説を発表しました。論説では、欧州が提案している法的拘束力を持ち、労働組合のモニタリングと、衣料品会社の本国での訴訟を認めるという案を支持し、米国の企業も欧州の提案に参加するよう呼びかけています。確かに、米国企業の提案は、拘束力がない分、抜け穴が出来そうですね。企業収益と企業の社会的責任をどのようにバランスさせるのか、今後も、この問題は様々な示唆を与えてくれそうです。
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社会的企業家のジレンマ:営利か、非営利か。。。

ニューヨークタイムズが、ThinkImpactという米国の非営利団体を取り上げつつ、現在、社会的企業家が直面している問題:「非営利ステイタスを維持するか、それとも営利ステイタスに転換するか」についての記事を掲載しました。非常に具体的な事例に則して報道していて読み応えがあります。 続きを読む

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ウォーレン・バフェットが全資産の85%を寄附し、ゲーツ財団がさらに巨大化することに。

ニューヨークタイムズの報道によると、ウォーレン・バフェットは、総額440億ドルの資産のうち、85%に当たる374億ドルをゲーツ財団他の財団に寄附することを計画しているようです。現在、ゲーツ財団の総資産は約300億ドルですから、この寄附が実現すれば、ゲーツ財団は2倍の規模に拡大することになります。米国第二位のフォード財団の資産が116億ドルですから、超巨大財団が誕生することになります。今回の寄附は、もちろん、歴史上、最大規模の寄附になります。 続きを読む

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「フィランソロピーの新たなフロンティア領域における助成財団の役割」

日本に一時帰国中、公益法人協会で私の米国における研究「フィランソロピーの新たなフロンティア領域における助成財団の役割」についてお話しする機会を頂きました。公益法人協会様のご厚意により、プレゼンテーション・ペーパーも公開されています。ご関心がある方は、以下のサイトをご覧下さい。プレゼン資料は英語で、基本的にはジョンズ・ホプキンス大学での発表資料と同じものを使用しています。

http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/topics/2013/06/post_406.html

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「ソーシャル」の起源:ささやかな歴史的考察

このFacebookページの中心的なテーマは、「ソーシャル・インパクト」と「ソーシャル・イノベーション」です。そして、取り上げている題材は、「ソーシャル・インパクト・インベスティング」「ソーシャル・インパクト・ボンド」「ソーシャル・メディアを活用したファンド・レイジング」「ソーシャル・エンタープライズ」「ソーシャル・ファイナンス」・・・と「ソーシャル」のオンパレード。なぜ、今、これほどまでに「ソーシャル」が流行しているのでしょうか。そもそも、現在議論されている「ソーシャル」の起源はどこにあるのでしょうか。 続きを読む

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GDPを超えて:「本当の進歩を示す指標」作りの試み

現在の経済システムの根幹にある指標は何でしょうか。色々考えられますが、 GDP(国民総生産)は最も重要な経済指標のひとつでしょう。GDPは、中央政府や地方政府の国債、地方債の格付けに影響を与え、また、株価にも大きな影響を与えます。GDPが下がれば、政府は当然責任を問われますから、必死になってGDPの成長を促進するための経済政策を打ち出します。現在の経済システムは、ある意味において、GDPを中心に回っていると言っても過言ではありません。 続きを読む

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サプライ・チェーン・マネジメントとビジネスの両立:バングラデシュ・ビル崩壊事故の問題提起

日本でも報道されましたが、バングラデシュでビル崩壊事故がありました。死者は数百人にのぼります。このビルは、ほぼすべてが衣料品工場として使用されており、操業中だったために被害者が拡大しました。事故の理由は、工場フロアを増やすため、十分な補強工事を行わずに上層階を建て増したためだと言われています。 続きを読む

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英国アーツ・カウンシルの新グラント・プログラムはアーツ・マネージメントを革新するか?

英国アーツ・カウンシルが、895,000ポンドの新助成プログラムを立ち上げました。このプログラムのユニークな点は、従来のようなアート・プロジェクトへの支援ではなく、文化芸術団体のキャパシティ・ビルディングと経営におけるイノベーションを支援しようとしている点。2013年から2016年の3年間で、(1)英国文化芸術団体の収入基盤強化、(2)観客層拡大、(3)文化・芸術を通じた社会的インパクト拡大等のプロジェクトを支援する予定です。 続きを読む

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SDGにおけるグローバル・フィランソロピーの役割とは?

先日、国連経済社会委員会が、UNDPやOECD開発協力財団グローバル・ネットワーク、WINGSなどと共催で、「フィランソロピーとポスト2015」という会議を開催しました。国連ミレニアム開発目標が終了する2015年以降の国際開発分野において、SDG(Sustainable Development Goal)を一つのキーワードに、先進国政府・開発機関や国連と、ゲーツ、ロックフェラーなどの大型財団がどのような形で協力できるかを議論する一日の会議。オンラインで全プログラムが公開されていたので、概要を報告しておきます。 続きを読む

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ジェフ・スコールが語る社会的企業の十大成果

社会的企業家とソーシャル・イノベーションの国際的祭典、スコール・ワールド・フォーラムが始まりました。オープニング会合において、主催者ジェフ・スコールが取り上げた過去10年間の社会的企業による十大成果を、フォーブスが報じているので紹介しておきます。 続きを読む

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