市民ファンド」カテゴリーアーカイブ

個人向け社会的インパクト投資商品の可能性

社会的インパクト投資マーケット発展には、個人投資家の巻き込みが不可欠です。機関投資家や主流金融機関は、大型財団のリスクコントロールなしにはなかなかこの市場に参入してこないという現実が明らかになるにつれ、ソーシャルなマインドを持った一般投資家が、社会的インパクト投資に資金を投じることの出来る枠組みの必要性が明らかになってきました。 続きを読む

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コミュニティ型インパクト投資の新たな試み

社会的インパクト投資というと、ロックフェラー財団やフォード財団などの大型財団が、ゴールドマンサックスやJPモーガンのような巨大投資金融機関と組んで何百万ドル単位でのコミットをするというのが一般的なイメージではないでしょうか。 続きを読む

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女性のギビング・サークル活動が変えるフィランソロピーの風景

ニューヨークタイムズ誌が米国で発展している女性主導のギビング・サークルを紹介する記事を掲載しました。ギビング・サークルというのは、個人が自発的に集まったり、学校や教会、コミュニティなどを拠点に集まったりして少額の資金を出し合い、NPOや社会起業家を支援する活動です。米国では、多くの女性によるサークルが組織されていて、活発に活動しています。一人あたりの寄付額は多様で、年間300ドル〜500ドルぐらいのところもあれば、5000ドル〜25,000ドルのレンジのところもあります。ただ、共通しているのは、女性達が、自分たちの意志でサポートする団体を決め、次世代の育成や女性のエンパワーメントに積極的に取り組んでいること。しかも、彼ら自身も、ネットワーク化を通じて、自分のキャリアステップに役立てています。

ギビング・サークルは、まさに「ソーシャル」時代の新しい草の根フィランソロピーのあり方を示していると思います。日本でも、女性のキャリア・ネットワークや大学の同窓会など、様々な組織が活発に活動していますから、こういう既存の団体をベースに、「ギビング・サークル」活動が動き出すと良いですね。

http://www.nytimes.com/2013/11/08/giving/giving-circles-more-impact-to-go-around.html?smid=fb-share&_r=0

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米国フィランソロピー界が社会的インパクト投資を通じたデトロイト支援を開始

日本でもデトロイト市の破産が大きく報じられましたが、米国フィランソロピー・セクターが早速、デトロイト支援に乗り出しました。プロジェクトの名前は、ウッドワード・コリドー投資基金。デトロイトで長年にわたって支援活動を行ってきたクレスゲ財団が核となり、NCBキャピタル・インパクト、MetLife社会的投資部門、PNCバンク、プルデンシャル、カルバート財団、Living Citiesなど、助成財団、金融機関、NPOなどがそれぞれ資金を拠出して、総額3,025万ドルの基金を通じてウッドワード・コリドーの再開発プロジェクトを支援すると言う壮大なものです。 続きを読む

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アジアで拡大するギビング・サークル運動

ギビング・サークルというのは、個人が集まって資金を出し合い、特定の目的のための寄附を行うという仕組みです。米国では、コミュニティ財団やコンサルティング団体がホストになり、こういうサークルを組織しています。もちろん、完全にコミュニティの仲間同士による自発的なギビング・サークルというのもあります。例えば、ニューヨークのアジア女性ギビング・サークルは、ニューヨークで働くアジア系アメリカ人女性のミッドキャリアが集まり、同じニューヨークのアジア系女性の支援を行うための寄附を行っています。これ以外にも、大学や都市、エスニックグループなどの仲間が集まって、様々なギビング・サークル活動が展開されています。一人あたりの寄付額は少なくとも、50人とか100人とかの人間が集まれば、インパクトを持った支援を行うことが可能だというのが魅力の一つです。 続きを読む

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米国のコミュニティ財団の資産が歴史的水準に!

FSGが、米国の276のコミュニティ財団を対象に2012年度の動向を調査した報告書が公表されました。これによれば、全米トップ100のコミュニティ財団の総資産額は500億ドル、受け入れ寄附金額は59億ドル、助成総額は39億ドルで、2006年に比べて、資産が20%増、寄附が25%増、助成額は21%増となっています。 続きを読む

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「フィランソロピーの新たなフロンティアと助成財団の役割」:日本の公益法人制度の将来を考える

もう一つ、内閣府公益等認定委員会においても、委員及び職員の皆様を対象にした部内研究会でお話しする機会を頂きました。内容は、公益法人協会でのプレゼンテーションと若干ダブりますが、グローバルに進展しているフィランソロピーの新たな動向を踏まえて、今後、日本の公益法人制度( +特定非営利活動法人制度も?)をどのように見直していくかの方向性について論じました。ご関心のある方は、以下のサイトをご覧下さい。こちらの方は、日本語の概要報告がついており、プレゼンテーション資料も日本語となっています。

https://www.koeki-info.go.jp/pictis_portal/other/pdf/20130612_philanthropy.pdf

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スタンフォードの新たなフィランソロピー研究プロジェクト

スタンフォード大学フィランソロピー・市民社会研究センターは、多分、今、フィランソロピー研究で最も先端的な研究を行っているセンターのひとつ。このセンターが、昨年10月に開始した新たなプロジェクトが、「フィランソロピー、政策&テクノロジー」研究イニシャチブ。ビッグ・データがフィランソロピーにも導入され、社会的インパクト投資や社会的インパクト債券などの新たな資金調達メカニズムが発展している中、フィランソロピーはどのような方向を目指し、これを政府は政策的にどのように支援していくのかが研究の中心です。 続きを読む

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お笑いが世界を救う?:英国コミック・リリーフの挑戦

1985年、英国BBC Oneは 、スーダンのエチオピア難民キャンプにおいて英国の主要なコメディアンによるチャリティ番組を放映しました。当時、エチオピア難民は、深刻な飢餓にさらされていました。衝撃的な映像と、コメディアン達の熱いパフォーマンスに支えられて、巨額の寄附金が集められました。この資金に基づいて設立されたのが、コミック・リリーフです。 続きを読む

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Funding Exchange:オルターナティブ基金の全米ネットワーク

先日紹介したブレッド&ローズ・コミュニティ基金のような参加型手法を取り入れつつ、社会変革実現のために活動しているコミュニティ基金を、米国ではオルターナティブ・フィランソロピーと呼んでいます。伝統的なフィランソロピーが、どちらかというとエスタブリッシュメントの富裕層による上からの変革(いわゆるプログレッシブ)を目指すのに対し、オルターナティブ・フィランソロピーは、コミュニティに根ざしたアクティビスト達による社会変革を目指す点が異なると言えるでしょうか。 続きを読む

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