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社会的インパクト債でいかにRCTを活用するか

社会的インパクト債では、公的資金を投入して民間投資家に経済的リターンを提供するため、厳格な評価が求められます。米国の場合、多くの案件では、無作為制御試験(RCT: Randomized Control Test)を使って介入成果を客観的に検証します。 続きを読む

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貧困対策におけるエビデンス政策の両義性

先日、米国共和党が、「A Better Way: Our Vision for a Confident America」という貧困対策のための政策提言を発表しました。共和党と言えば、「小さな政府」の名の下に、富裕層減税と貧困層予算削減を主張する党という印象が強いのですが、今秋の大統領選挙を意識したのか、貧困対策に本格的に乗り出しました。 続きを読む

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社会的インパクト投資の最新動向とサードセクター論

先日、経済産業研究所の「サードセクター」研究会で、「社会的インパクト投資の最新動向」というテーマで発表させていただきました。プレゼン資料をブログの方にアップしましたのでご関心がある方はご覧下さい。なお、研究会では、もっぱらサードセクターにおける法人格の問題、特に社会的企業をどう設計するかに議論が集中しました。 続きを読む

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社会的インパクト債と「エビデンス」

「社会的インパクト債」の本質を理解するためには、これを「エビデンス重視政策(Evidence-based Policy)」の中で発展してきた「成果連動型助成(Pay by Results Grant)」におけるパブリック・プライベート・パートナーシップの一手法として捉える必要があります。社会的インパクト債は、政府の財政支出削減のための魔法のツールなどでは決してありません。 続きを読む

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貧困ポルノを巡って

ノンプロフィット・クオータリーによると、オーストラリア国際開発協議会が、サンライズ・カンボジアという孤児支援団体を、「貧困ポルノ」を理由に批判しているとのことです。サンライズ・カンボジア側は、これに反論しているとのこと。 続きを読む

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シカゴSIBの「成果」とこれを巡る議論

カタリスト・シカゴによると、シカゴの幼児教育に対する「社会的インパクト債(SIB: Social Impact Bond)」が当初プロジェクトで成功基準をクリアし、初期成果に対する50万ドルの「成功報酬」を投資家に保証した、と報道しています。 続きを読む

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難民問題に社会的インパクト投資で取り組む

シリア内戦を機に激化した中東・アフリカから欧州への膨大な難民の流入が、欧州共同体の存続を揺るがす事態に発展しています。オーストリアやフランスにおける反移民・難民を打ち出した極右政党の台頭も難民問題と無関係ではありません。事態は深刻です。 続きを読む

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エビデンス重視政策におけるコミュニティ参加の重要性

近年のアメリカの社会政策は、「エビデンス重視」抜きに考えることは出来ません。議会ではエビデンス重視政策を推進する委員会の設立が超党派で可決され、助成財団の多くもエビデンス重視を掲げた支援を開始しています。言うまでもなく、社会的インパクト債はエビデンスを基礎とした成果連動型助成の一形態です。 続きを読む

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成果志向ファンディングとしての社会的インパクト債

日本では、社会的インパクト債を政府の財政削減のための有力なツールであるとする誤解が一部で広まっているようです。しかし、社会的インパクト債は、あくまでも「成果志向型ファンディング(Outcome-based Funding)」という大きなカテゴリーにおける、パブリック・プライベート・パートナー型資金調達手法だと理解すべきです。財政削減というのは、主目標ではありません。 続きを読む

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