イノベーション・インパクト」カテゴリーアーカイブ

BALLE (Business Alliance for Local Living Economies):地元企業家ネットワークで地域経済を活性化する(SMR特集2)

「スモールマート革命(SMR: Small Mart Revolution)」に関係したトピックの第二弾は、著者のマイケル・シューマンが理事を務めているBALLEというネットワークについてです。日本語では「地元生活経済のためのビジネス連合」とでも訳すのでしょうか。「地元優先」「起業自立」「コミュニティ資本」「共に学び・向上する」を理念に2001年に設立され、全米各地で地元の中小企業を軸に地域活性化を目指す人達のネットワーク化を目指した運動は、今や、全米3万人のイノベーターが参加し、80の支部を持つネットワークに成長し、45万人の雇用を生み出すまでになっています。 続きを読む

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スモールマート革命:地域に富を蓄積・循環させる新たなシステムを目指して

私も翻訳メンバーの一人として参加させていただいた「スモールマート革命:持続可能な地域経済活性化への挑戦」(マイケル・シューマン著 明石書店)が刊行されましたのでご紹介します。帯のコピーは「新たな富の地域循環システム:TPP時代の地域経済生き残り方策を模索するすべての行政、ビジネス、NPO、コミュニティ、そしてアカデミズム関係者必読の政策ガイダンス!」です。訳者の一人としてこういう言い方をするのはちょっと気が引けますが、看板に偽りのない、総合的かつ実践的な名著です。 続きを読む

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NPOがフェイスブック・ページを強化する5つの方法

最近は日本でも多くのNPOがフェイスブック・ページを通じた広報やサポーターとのコミュニケーションを行っていると思います。フェイスブック・ページはいろいろな機能がついていますし、気軽に立ち上げることが出来るので、NPOのマーケティングや広報には強力なツールになります。しかし、これを最大限活用するためには、ウェブサイトやTwitter、ブログとは異なるフェイスブック・ページ固有の特性を理解し、戦略的に運用する必要があります。 続きを読む

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アジアで拡大するギビング・サークル運動

ギビング・サークルというのは、個人が集まって資金を出し合い、特定の目的のための寄附を行うという仕組みです。米国では、コミュニティ財団やコンサルティング団体がホストになり、こういうサークルを組織しています。もちろん、完全にコミュニティの仲間同士による自発的なギビング・サークルというのもあります。例えば、ニューヨークのアジア女性ギビング・サークルは、ニューヨークで働くアジア系アメリカ人女性のミッドキャリアが集まり、同じニューヨークのアジア系女性の支援を行うための寄附を行っています。これ以外にも、大学や都市、エスニックグループなどの仲間が集まって、様々なギビング・サークル活動が展開されています。一人あたりの寄付額は少なくとも、50人とか100人とかの人間が集まれば、インパクトを持った支援を行うことが可能だというのが魅力の一つです。 続きを読む

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Kiva-U:大学・高校でマイクロ・ファイナンスの学習サークルを立ち上げる

先進諸国におけるコミュニティ開発や失業・貧困対策や、あるいは開発途上国における開発援助の分野で、マイクロ・ファイナンスの手法が大きな成果を上げていることは今更言うまでもありません。アメリカでも、多くの大学でマイクロ・ファイナンスのコースが設置されています。 続きを読む

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コミュニティ・シェアズ:コミュニティ・ビジネスの資金をコミュニティ自身で調達する新たな仕組み

社会的企業であれ、コミュニティ・ビジネスであれ、どんなに良いアイディアがあって、どんなにそのアイディアがコミュニティのニーズに応えていても、立ち上げ資金がなければ始まりません。しかし、コミュニティ・ビジネスというと、普通の銀行はなかなか融資に応じてくれませんし、仮に応じたとしても、担保を取られたり、リスクが高いからと言って高い金利を設定されたりしてしまいます。さらに言えば、コミュニティ・ビジネスの場合、ニッチの市場を相手にしているため、ビジネスが軌道に乗るまで時間がかかりますが、こうしたニーズにも普通の融資は対応していません。 続きを読む

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社会的インパクト債券発展のための諸条件

英国のシンクタンク「ソーシャル・マーケット財団」が7月末に発表したレポート「リスキーなビジネス:社会的インパクト債券と公共サービス」は、期待が先行しがちの社会的インパクト債券のリスクを冷静に分析し、その上で、さらに社会的インパクト債券が発展していくためには何が必要かを論じていて役に立ちます。 続きを読む

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FSGが「次世代評価」のコンセプトを公開

先日、この情報ボックスで、スタンフォード大学とFSGが「次世代評価」をテーマにしたシンポジウムを開催するという記事をご紹介しました。鍵となるコンセプトは、「開発型評価(Developmental Evaluation)」「評価基準の共有(Shared Measurement)」「ビッグ・データ」でしたね。 続きを読む

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世界を変えるトイレ・イノベーション

トイレは開発援助で重要な役割を果たします。トイレを整備することは、コミュニティの衛生状況を改善し、水質汚染を防止し、テクノロジーを使えば、有機肥料やバイオ・エネルギーの開発にもつながります。 続きを読む

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CN3.0を巡って(続き)

先ほど、チャリティ・ナビゲーターの新レーティング基準についてご紹介しました。これについて、クロニクル・オブ・フィランソロピーが長めの記事を掲載しているのでシェアしておきます。アドボカシー系のNPOやアート系のNPOが、ソーシャル・サービス提供型や国際開発型のNPOと同じ基準で評価されることについて問題提起をしています。また、NPOセクター全体が、CN3.0を受け入れる現実的な準備が出来ているのかどうかについても疑問を呈しています。 続きを読む

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