社会的インパクト投資の波は、グローバルであると共にローカルでもあります。コミュニティ・ビジネスの経営サポートを行っているNPOのライジング・キャピタルが、JPモーガン・チェスの支援を得てニュージャージーで開催したローカル・リビング・エコノミー・サミットには、RSFソーシャル・ファイナンスやBALLE代表なども参加し、ローカル・レベルで人の暮らしに優しい経済(リビング・エコノミー)を確立するためのセクターを越えた協働とローカル・レベルでの起業支援を中心に議論したとのことです。 続きを読む
Share Meby「コミュニティ開発金融機関」カテゴリーアーカイブ
米国フィランソロピー界が社会的インパクト投資を通じたデトロイト支援を開始
フィラデルフィアがランド・バンクを設立
再びニューヨーク・タイムズの記事から。フィラデルフィアがランド・バンクを設立し、廃屋や廃ビル、空き地などの再活用に乗り出したそうです。記事によると、フィラデルフィアには、そのような見捨てられた不動産が40,000件もあり、治安の悪化やそれに伴う周辺地域の不動産価値の減少、さらなるインナー・シティ化という悪循環に陥っているとのこと。これらの土地の多くは所有者が不明で不動産税も支払われていないのですが、フィラデルフィア市は、ランド・バンクを通じてこの再活用に取り組むようです。具体的には、都市農園、コミュニティ・スペースやアート・スペース、さらに低所得者向けの適正価格住居開発や商業スペースとしての開発なども視野に入れるとのこと。ランド・バンクでは、投機目的のみで不動産を取得し、一切開発しないで不動産価格の上昇と共に売却する投機業者の排除もあわせて検討するとのことです。 続きを読む
Share Mebyコミュニティ・シェアズ:コミュニティ・ビジネスの資金をコミュニティ自身で調達する新たな仕組み
コミュニティ・シェアズ:コミュニティ・ビジネスの資金をコミュニティ自身で調達する新たな仕組み
社会的企業であれ、コミュニティ・ビジネスであれ、どんなに良いアイディアがあって、どんなにそのアイディアがコミュニティのニーズに応えていても、立ち上げ資金がなければ始まりません。しかし、コミュニティ・ビジネスというと、普通の銀行はなかなか融資に応じてくれませんし、仮に応じたとしても、担保を取られたり、リスクが高いからと言って高い金利を設定されたりしてしまいます。さらに言えば、コミュニティ・ビジネスの場合、ニッチの市場を相手にしているため、ビジネスが軌道に乗るまで時間がかかりますが、こうしたニーズにも普通の融資は対応していません。こういう問題への一つの解決策として英国で導入されたのがコミュニティ・シェアズです。 続きを読む
CoCAP:コミュニティにおけるインパクト投資を考えるシンポジウム
社会的インパクト投資に関する国際シンポジウムSOCAP2013が間近に迫りました。そのプレ・イベントとして、9月2日にオークランドでCoCAP(Community Capital)symposiumが開催されるようです。主催団体は、Cutting Edge Capital、Local Investing Resource Center、HUB Oakland、Sustainable Business Alliance (BALLE)、Springboard Innovation。1日の会議で、コミュニティ・キャピタルをいかに調達するか、ベスト・プラクティスの共有、発展のための方策などが議論される予定とのこと。また、ブレイクアウト・セッションでは、以下のテーマが議論される予定です。 続きを読む
Share Meby英国政府が社会的インパクト市場の現状報告を発表
「フィランソロピーの新たなフロンティアと助成財団の役割」:日本の公益法人制度の将来を考える
もう一つ、内閣府公益等認定委員会においても、委員及び職員の皆様を対象にした部内研究会でお話しする機会を頂きました。内容は、公益法人協会でのプレゼンテーションと若干ダブりますが、グローバルに進展しているフィランソロピーの新たな動向を踏まえて、今後、日本の公益法人制度( +特定非営利活動法人制度も?)をどのように見直していくかの方向性について論じました。ご関心のある方は、以下のサイトをご覧下さい。こちらの方は、日本語の概要報告がついており、プレゼンテーション資料も日本語となっています。
https://www.koeki-info.go.jp/pictis_portal/other/pdf/20130612_philanthropy.pdf
Share Meby「フィランソロピーの新たなフロンティア領域における助成財団の役割」
日本に一時帰国中、公益法人協会で私の米国における研究「フィランソロピーの新たなフロンティア領域における助成財団の役割」についてお話しする機会を頂きました。公益法人協会様のご厚意により、プレゼンテーション・ペーパーも公開されています。ご関心がある方は、以下のサイトをご覧下さい。プレゼン資料は英語で、基本的にはジョンズ・ホプキンス大学での発表資料と同じものを使用しています。
http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/topics/2013/06/post_406.html
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